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こんなともだちほしいに決まってる「俺の女友達が最高に可愛い。 (GA文庫) あわむら赤光」

あらすじ

カノジョじゃないからひたすら可愛い&ずっと楽しい。

多趣味を全力で楽しむ男子高校生中村カイには「無二の親友」がいる。
御屋川ジュン――学年一の美少女とも名高い、クラスメイトである。
高校入学時に知り合った二人だが、趣味ピッタリ相性バッチリ!
ゲームに漫画トーク、アニソンカラオケ、楽しすぎていくらでも一緒に遊んでいられるし、むしろ時間足りなすぎ。
「ジュン、マリカ弱え。プレイが雑」
「そゆって私の生足チラ見する奴ぅ」
「嘘乙――ってパンツめくれとる!?」
「隙ありカイ! やった勝った!!」
「こんなん認めねええええええええ」
恋愛は一瞬、友情は一生? カノジョじゃないからひたすら可愛い&ずっと楽しい!
友情イチャイチャ満載ピュアフレンド・ラブコメ!!

こんなともだちほしいに決まってる

うおおおお可愛い、可愛いぞこれ……この価値観と距離感は可愛い……。

異性の友達と同性の友達、同じことをしていても周囲からの視線は全然違う。
主人公・カイが入学式の日出会ったのは、HRの直前からSwitchを出してガンガンゲームをしている隣の席の美少女・ジュン。
彼女とゲームやラノベ、アニメのヲタトークで盛り上がった主人公はそのまま家でモンハンをしまくる日々を送ることとなる。放課後ではいっつも一緒にゲームをする二人の、異性だけど友達の心地よい距離感のお話。

この趣味の合う友達って最高に良いよね。プレイしているゲームもおんなじ、好きな漫画の推しキャラもおんなじ。そんな相手がいたらぜひともお近づきになりたいし、楽しくヲタトークしたいし、四六時中萌話してたいもん。
カイとジュンの楽しげなハイテンションヲタトークが読んでいてひたすら楽しい。

「というか、男なのに少女漫画を読んでる俺のほうがキモくね?!」
「関係ないじゃん! いいものはなんだっていいよ!」
 再びハイタッチを交わす二人。
「俺、今まで男友達しかいなかったから、少女漫画の話は誰も乗ってくれなくって――」
「あたしも! 寂しかった!」
 三たびハイタッチを交わす二人。
「でもジュンは女子なのに!?」
「あたしの友達って、映画とかになるメジャーなやつしか読まない人ばっかなの。『とな怪』の先生の他のマンガも良かったよって推しても『フーン』て! 『フーン』て! つれぇわ」
「そりゃつれーっしょ!」
 さらにハイタッチ(略)。

わかる!!!わかるよ!!!!!!
こんなん絶対テンションあがるし仲良くなるし最高の友達になれる。絶対に。確実に。

しかも最初の趣味が近いので、そこから先に進むのも早い。
つまりは推しゲーや推し漫画の貸し借りをし、相手が自分の推しキャラにハマったので更に会話が盛り上がり、相手がだったらこの漫画も面白いよと貸してくれてハマり、このゲームも、こっちもと延々とループし続ける最高の永久機関が始まる。
うらやましい。こんな息が合う友達(同性でも異性でもなんでもいいから)ほしいに決まってる。

異性の友達って距離感がムズカシイ

ただ、二人の関係には盛大なる問題があった。それは性別。

例えば片方の家に入り浸るのだって、同性だったら気にならない。家で晩ごはん食って母ちゃんと仲良くなるレベルまで居着いているのも同性だったら周囲の人たちは気にしない。
でもカイはクラス内カースト下位のオタク男子で、ジュンはクラス内カースト上位の美少女だ。そんな二人が仲良ければ、当然問題は発生する。

ジュンの友人たちはカイが彼女の彼氏だと当然思い込み、ジュンたちのグループが気になってる男子はなんであいつばかりが構われるのだと気に食わない。なんでお前があいつの「恋人」なのだと喧嘩を売ってくる。
でもカイにとってジュンはどうやったって恋人じゃなくて【友達】だから、喧嘩を売られる理由も感覚もよくわかってないんだよね。そりゃ友達だからね……。

ここで、カイが鈍感主人公じゃないのが個人的にすごく良かった。おかげで「なんでみんなあんなことを言うんだ?」というクソダル展開が入らない。自分がジュンの恋人と思われていると理解していて、そのぐらいのポジションにいるともわかってて、その上で「自分はジュンの【友達】だ」と認識しているのがすごく良かった。
ジュンを女子と認識してるし、腕がくっついたら動揺するし、おっぱい触る?と言われたら触りたいけど触っちゃだめだとドキドキするけど、その上でジュンを【友達】と認識しているカイがものすごく好き。
ジュンもジュンで認識がおそらくカイと全く同じで、スカートのじゃれ合いやおっぱい触る?も女子同士のじゃれ合いに近い感覚なんだろうな。すごくその距離感……この距離感尊い……。

男子と女子で、思春期で、すぐ惚れた腫れたに発展するようなそんな時期に、友人という地位を選んで恋人よりもそちらを選ぶ二人がすごく良かった。

……というタイミングで告げられた、後輩女子のカイへの片思い。えええこれどうなるの。カイとジュンは付き合ってない、付き合ってないものの、これどうなっちゃうの……。
ものすごく続刊が気になるお話だった。

 

これは完全に余談なんだけど、同じ趣味の異性と仲良くなりたい(できれば恋愛関係になりたい)、男性向けだと「ギャルが俺の趣味に合わせてエロゲをプレイしはじめた」、女性向けだと「腐男子と仲良くなった」なのかなと思ってたけど、「オネエ男子と仲良くなって、可愛いものを共有したりメイク変えたら可愛いって言ってもらえて女子力を上げてもらう」も同じ系統か。おんなじものを楽しい/可愛いと言ってくれる相手ってやっぱり良いんだな。
オタクのヒロインというと個人的には俺妹を思い出すけど、あれは逆に「一般人の主人公がオタクのヒロインによってオタク文化に近づいていく」だった。