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最後まで予想がつくベタなお話「完璧主義男に迫られています (富士見L文庫) 桜川 ヒロ」

あらすじ

イベント会社で働く卯月陽菜は、社内で“営業部の鉄仮面”と有名な堅物の完璧主義男・長谷川薫に告白された。
ところが彼は、陽菜を好きだと言うくせに不服そう。どうも彼の“完璧な将来計画”で付き合う予定の女性像と、陽菜はかけ離れているらしい。

「大丈夫です。俺と付き合えば、徐々に素敵な女性にしてあげます」
「いや、無理だわ」

キッパリ断る陽菜だったが、諦めない長谷川の誠実かつ隙のないアプローチで迫られてしまい―。
完璧主義男に翻弄される、頑張りOLの(恋の)運命は!?

完璧主義男と干物女

部屋は汚いひどい状態、オフのときはろくな格好をしてない主人公へある日告白してきたのは、完璧超人と名高い上司で、というところから始まるお話。
最初から最後までベタベタの王道なので、そういったものが読みたい気分の人にはおすすめ。逆にジェットコースターなお話が読みたい人にはあんまり勧められないかも。最初から最後までだいたい予想通りで過ぎていく。

私はあんまりにもベタにベタを重ねた状態でちょっと辟易してしまった。

なんで完璧主義男が主人公に惚れたかわからない

主人公は、少なくとも外面は良い。仕事の最中はキリッとしていて頼れる上司で、周囲からは女帝呼ばわりもされているっぽい。
そんな彼女に完璧主義男が惚れた理由が結局最後までわからなかった。

なにせ、完璧主義男である上司は将来嫁にしたい人の特徴をリスト化したものまで持っている。だが、主人公は30%も当てはまらない状態。
これが例えば彼女の仕事中のしっかりしたところに惚れたのであってオフの様子を知らなきゃ理解できたんだけど、オフのダメダメな様子を知った上で上司は惚れているんだよね。
おかげで上司が主人公の正体を知って幻滅し~というイベントやハラハラはないんだけれど(無いから寂しいともいう)、なら結局どこで好きになったのさ?と思ってしまった。

ひたすら「好みと違う、だが好き」とばかり繰り返されているので、おそらく「好みと違うが好きになってしまうぐらい好き」としたいんだろうことはわかったんだけど、じゃあなんで好きになったんだろ?
好きになったきっかけも何一つわからないまま終わってしまった。

出てくるキャラが全部出てきた瞬間に役割がわかってしまう中身

同期の男は主人公をからかいつつちょっと女として見てる?という発言をするし、元カレは当然のように主人公によりを戻そうと言いよってくる。噂好きの後輩ちゃんは誰かの情報を持ってきてくれる。相手のそばに現れた女は妹。ベタか!? ベタすぎるだろ!
どこまでもベタだった。出てきたときに真の立場が一瞬でわかるぐらいのベタさだった。

というかこの会社、セクハラやべえな。

主人公、本当に上司のことが好きか?

自覚したあたりで事件が起きたとはいえ、主人公から上司へなにかする描写が薄いというか……。

「陽菜と付き合っているときは、ホントよかったよなぁ。お前の料理旨いし、家のこと全部やってくれるしさー! 仕事もsちえ、たまにお小遣いとかもくれてさ(後略)」

という元カレの台詞いわく主人公は料理上手らしいのに、上司にした調理は鍋作成。対して上司は美味しいごはんを作ってくれているらしい。
もうちょっと相手にご飯作り返すとかなにかないんだろうか。元カレいわく料理上手なのに。
家のこと全部やってくれるって家の掃除とかも出来てたのかな。そういうとこも全然上司には見せてないし。上司は自分の素を見せられる相手なのかもしれないけれどもさすがにここまで来るとちょっとどうも。

元は尽くす男だったけど元カレがアレだからそういうのやめたにしても、もうちょっとなにか返したらどうなのかなあ。
全体的に元カレの発言で出てくる主人公の様子と現在の様子に乖離がありすぎて、本当にそれは同一人物?と思ってしまった。実は双子の妹あたりと付き合ってたんじゃないのか、元カレ。

全体的に私は合わなかった。