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異世界のお約束を片っ端からネタにする「お前(ら)ホントに異世界好きだよな ~彼の幼馴染は自称メインヒロイン~ (電撃文庫)」

あらすじ

異世界の魅力が詰まったドタバタ・ファンタジー、開幕!!

異世界なんてフィクションだよ、フィクション!
そう信じていた俺が、異世界を渡り歩くことになるとは……。

異世界なんて、現実にあるわけないだろ。フィクションだよ、フィクション。幼馴染の亜希奈はアニメやラノベが趣味で異世界ラブ!なようだが、まったく俺には理解できんわ!!
……そんな現実主義者の俺が、世界神会議から依頼され、神々の代行者として異世界の平和を守ることになろうとは――!
異世界の魅力が詰まったドタバタ・ファンタジー、開幕!!

お約束の異世界転移たち

面白かったー!

主人公は、現世からあんまりにも異世界に行って居着いてしまう人間が多すぎるので、彼らを現代へと戻す役割を担った少年。
そしてメインヒロインは彼の幼馴染で異世界ラノベ大好きっ子。

訪れた先の異世界や発生している出来事が、どれもお約束っって感じなのも面白かった。

「よくぞ来た、クヌギ・キョーイチローよ……」
異世界のマナーだと、ここは『銅像が喋った!?』って驚くところか?」
「やっとこう、匡ちゃん! この際、お約束は残らず堪能させてもらおうよ!」

このノリから始まるので、ああこの物語はこういうテンションなんだなと思って読み始められるのが良い。

主人公たちが最初に訪れた世界では、エルフの里でチート能力を使って悪を倒し、けれどもその後もずっと好き勝手していた男は、あまりの好き勝手っぷりに厄介者扱いされ、エルフたちから現代へ戻って欲しいと主人公たちに頼まれる。
そりゃあ自分のやってたアプリの能力で好き勝手出来たら楽しいよね。ゲームの中へ異世界転移じゃん(お約束)。それで無双出来たら更に楽しいよね。

だからといって、いつまでも無双していたり冒険していたら邪魔がられてしまう。様々なラノベの主人公たちもこんなんあったんかな……。

そしてチートの対処は確かにコレだよね……というお約束ブレイカーっぷりもおもしろかったというか、なんというか。

メインヒロイン:幼馴染

そして! 幼馴染! 幼馴染メインヒロイン!!!
タイトルにある通り、幼馴染メインヒロイン!!!!

「なんだこれ……水族館?」
 匡一郎の目が細められ、その背後で亜希奈の目がキラーン! と十字の光を放つ。すかさず匡一郎に迫ると、その手をしっかりと掴んだ。
「ああっ! それはわたしが落とした水族館のペアチケット! あなたが拾ってくださったのですね! なんて親切な匡ちゃん!」
「今ここでお前が落としたんだけどな?」
「拾って頂いたからにはなにかお礼をしなくちゃ! そうだ、このチケットを匡ちゃんに差し上げましょう、そうしましょう」
「拾ってもらって感謝するようなチケットをそのまま差し上げるっておかしいだろ」
 (中略)
「というわけで、匡ちゃんはこのチケットでわたしを水族館デートに誘えばいいと思うんだ。そして二人でコウテイペンギンの赤ちゃんを見ようよ。……ふふ、わたしってば策士。自分の策に溺れちゃわないか心配だね」
「そこらの水たまりより浅い策にどうやって溺れるつもりだ。お前がペンギンを見たいだけだろ。毎度毎度、図々しい上に回りくどい」
 そう、毎度のことだ。美少女の幼馴染による猛烈なアプローチ……と言えば聞こえはいいが、それが毎週末、連休中は毎日続くのである。迷惑……とまでは言わずとも、頭が痛い。

押せ押せ全力幼馴染ヒロイン! 主人公のことが大好きなのを隠しもしない全力デレヒロイン! こういうヒロインが好き!
幼馴染だからこそ、主人公の家族にも了承を得た上で家の鍵を持っているし、なにかあればお泊りもOK。家族同然の距離感が可愛くってきゅんきゅんする。

なにより、主人公側も嫌がっておらず、彼女だったら自分のことを一番知っていると認識しているのがもーーーーかわいい。
なんだかんだで彼女をメインヒロインだと認識しているのも本当に良い。最高。

自覚があって強い幼馴染はやっぱり良いものだ。最高だった。