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ラップ×ラノベの異色作「ディスキャラ メグルくん オタクがラップでギャルとバトったら、青春ラブコメ始まった!? (ファンタジア文庫)」

ラップ×青春という異色ラブコメ
ブコメ要素がもーめっちゃ良い塩梅で好き。

ラップラノベってあんま……というか全く見ないな、と思っていたけれども読んでみたら納得。 ラップは音でのバトル。作中でもある通り、母音の[a,i,u,e,o]や文字数などを意識する。でも小説にしちゃうとその良さが全部死ぬんだ。
私みたいな頭の中で読み上げたりはしない人だとなおさらラップ自体の良さがほぼ全くわからなくなる。これってかなり勿体ないんじゃないのかな。
ラップバトル部分で入ってくる「/」で文章を区切って脳内音読すると韻を踏んでいるのがわかるんだけど、ただ流し読みしているだけじゃわからない。それじゃ本作の良さはわからない。勿体ない。

その部分はおいといて、ラップと青春って相性が良いなー!
私はラップ全然知らないのでアレなんだけど、盛り上げるための嘘を織り交ぜながら言葉でのバトル、というのはすごく面白い。バトルが言葉で行われるという部分はすごくラノベ向きかも。文章がぶわーっと多くても良いからね。

そして、自分の感情は思っていることを言葉にしてぶつけるというのはすごく青春ラノベ向きだなと思った。
終盤で女女のラップバトルがあるのだけれど、ディスりつつも相手を思って本心をぶつけていくっていうのめっちゃ面白かった。めっちゃ青春。言葉だけでのバトルってこんなにおもしろいんだね。

とはいえ私はリアルのラップは全然音が聞き取れないので(冒頭でネタにされているジェネレーションズだのランページだの聞いてるけどラップは全く頭に入らない)(なんなら推してる俳優がラップしてるけど全く聞き取れない)面白さが真に理解できることがないのが残念。

 

主人公をラップの世界につれていくスクールカースト上位同級生である、さんごがめっちゃかわいい。
スクールカースト最上位だけどラップオタクでラップについての話をし始めたらめっちゃ全力だし読んでる限りオタク特有の早口喋りになっちゃうんだけど、でも外見かわいいし雰囲気良いので許されるスクールカースト最上位。強い。
素直で真っ直ぐでかわいくて、自分の好きなものを知ってくれようとする子はすごく好き。

ラノベでよくある「ヒロインが自分の好きなものに興味津々で彼女が自分の好みを主人公に合わせてくれる」タイプのものより、こういう「主人公を巻き込んで自分の趣味に引きずり込みつつ、同時に彼女も主人公の好きなものに少しずつ歩み寄ろうとしてくる」のタイプのもののが好きかも。
ただ、もうひとり出てくる引きこもりヒロインがガチのオタクなのでそちらに知識量は負けてるし、主人公も「オタクはなろうとしてなるものじゃない、勉強するって言ってるうちはそれは違う」と言っているので、彼女自身は完全にそっちがわのオタクになることはないのかな。そのポジションがすごく良いとも思うんだけど。

中盤に主人公の好きな漫画キャラのコスプレしようとしていたあたりめっちゃ可愛かった。自分の好きなものを主人公が好きになってくれたから、自分も主人公が好きなものを好きになろう!というその真っ直ぐさ、超カワイイ。こんな子ならそりゃみんなから愛されますわ……。

私は普段は複数ヒロインものがあまり好きじゃないんだけど、これはなんだかすごく楽しく読めた。

 

面白かったし言葉でのバトルも楽しかったしでぜひ次の巻も読んでみたいと思った。