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幼馴染のために、勇者の冒険は拒否します「多分僕が勇者だけど彼女が怖いから黙っていようと思う (ファミ通文庫)」花果 唯

あらすじ

――僕は、魔王より怖い存在を知っている

「貴方こそ勇者様です!」
王都から来た聖女はそう決めつけてくるし、聖剣を名乗る棒きれの声も聞こえてくる。
けど僕は単なる村人で、僕のことを常に気遣ってくれるけど魔王より怖い幼馴染みのアリアと幸せになるのが人生の目標なのだ。
それなのに聖女と聖剣は強引な手段で僕を勇者にしようとするし、神託を聞きつけた魔物まで村に押し寄せてきて――!?

幼馴染みのために勇者になりたくない少年は幸せを掴めるのか!?
希代のファンタジーブコメ開幕!

世界vs世界一好きな女の子、どっちを選ぶかなんて最初っから決まってる

なんだこの幼馴染大勝利どころか始まる前から勝利が決まっているラノベは。確定されし幼馴染の勝利が読みたい人は絶対に読んだほうがいい。最高の幼馴染ラノベだった。

主人公はなんとなく自分が勇者じゃないかなと察しているものの、幼馴染の大好きな少女と離れたくないがために自分は勇者じゃないでーすという顔をしている村人少年。幼馴染の少女とは周囲からしたらほぼ公認状態の関係で、互いに相手が自分を好きだと知っている状況。彼女は自分が勇者として旅立ったら嫌がるだろうし自分も彼女と離れたくないので勇者とは名乗り出ないでいる。

この幼馴染ヒロインがちょーかわいい!!典型的なツンデレではあるものの、そのツンデレが強すぎもせず弱すぎもせず、なおかつ主人公にツンデレだと伝わっているのが最高。言い方はきついけれどもこれは自分の為を思って言っているのだということまでバレきっているツンデレ、もうこの世の宝にしたほうがいい。

そして主人公が全力で幼馴染の彼女を愛してるのが可愛いな……。愛。すべては愛。

 今夜の食卓には僕が獲ってきた兎の肉を使った料理がずらりと並んでいた。その中でも僕は、ほぼ焼いただけの兎肉を黙々と食べている。
「ルーク、美味しい?」
「うん。美味しいよ、アリア」
 あ、ちょっと生のところがあった。まあ、僕はお腹を壊したことがないから大丈夫だと思う。この焼いただけの肉がアリアの手料理で、それ以外はアリアの母であるシェイラさんが作ったものだ。
「ルーク、お前正気か? そんなクッソまずいのよく食えるな!」
「姉ちゃんの作る素材を殺した塵が美味しいなんて、ルークの味覚は死んでいるんだよ」
 アリアの父であるクレイさんと、アリアと同じ髪色で顔もよく似ている弟のロイが顔を顰めながら僕を見てる。
 アリアの料理は散々な言われ方をしているな。僕はいいけど、そろそろアリアがキレるよ?

料理の味に関してはまったく言及せずひたすら彼女のご飯食べ続けてるの、なんかすごい良いなと思う。アリアのほうも一応料理を頑張ろうとしているシーンもあるからなおさらに。
この、主人公もアリアも互いが好き!っていうのが見えているの、読んでいて本当に心が和むしかわいい。

自分の立場に甘んじて特段告白もせずだらだらといる幼馴染よりも、こうやって一歩踏み出して関係性を作っている幼馴染ってめっちゃいいなと思った。
そして、世界を救うことよりもひたすら幼馴染のそばにいるとキメている主人公、熱い。

めっちゃ良かった。