日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

29とJK ~業務命令で女子高生と付き合うハメになった~ (GA文庫) 裕時 悠示

土日にネカフェで漫画を読むことが趣味の社畜主人公は、ある日落ちてくる本から助けたことから女子高生に好かれる。ネカフェに行くたびに顔を合わせてくる彼女の好意を社会人として回避していく。そしてとうとう告白されるものの、社会人としてまっとうにお断りをする。
ある日主人公は仕事上で無茶振りをされて反論したあと、社長に呼び出される。怒られるかと思いながら向かった先で出された業務命令は《社長の孫とのお付き合い》。ネカフェで遭遇した女子高生は、実は社長の孫だった――

 個人的には読んでてうーんという感じ。
 JKと付き合うということに対しての葛藤はわかるし、社会人としてデートを他人に見られたりしたら一発アウトなのもわかる。わかるんだけど、それに対して「業務命令だから!」っていう逃げ道を与えられてるのがずるいなーと思った。
 今後彼女となにかあった場合でも、社長の命令で付き合っていた、自分は言われたから付き合っていただけと言い訳がいくらでも出来る。彼女の小説のコーチをしている等は一応主人公の意志だけれども、未成年淫行(淫行はまだしていない)に関しては全然主人公の意志とは関係ない場所なので、恋愛方面において逃げ道がちゃんと与えられていて、流されているだけと言い切れるのはずるい。
 描写されている性格上そういうことはしないだろうなとは思うんだけど、それでもどうにも納得しづらかった。あと女子高生、ちょっとあざとすぎやしませんかっていうかバカすぎやしませんかっていうか……。

 なんだろう、ちょっと前にちょっぴり年上でも彼女にしてくれますかを読んだときはそんなこと思わなかったんだけど。あれも性別は逆とはいえ、年齢差なんかはだいたい同じようなものなんだけど。
 年カノの場合は女性のほうが年齢上ってのが新しくてそういうのが見えてなかっただけかもしれない。
 ただ、刊行順は先とは言え、29とJKの中で「自分が男子高校生のときはOLと付き合おうなんて思わなかった」「(OLが)男子高校生と付き合うのは無理」と繰り返し言っているのはなんとなく笑ってしまった。同時に29とJKのなかで妹が「年上の男と付き合うのはあり」、ヒロインが「塾講師や大学生みたいな年上の男性と付き合っている子もいる」と言っているのも含めると更に笑えるところがあった。

 物語は社畜と恋愛の二本軸。
 もう一つの軸である社畜方面は、社長が前述の通り私情で勝手に孫娘と付き合えと言い出したりその割に実際お付き合い始まるとキレたりする面倒な人なこともあってうわーとなったり、ろくな上司はいないがまともな同僚部下はいるのあたりにわーーーとなったりであんまり楽しめなかった。
 多分ラノベ半沢直樹とかああいう感じとして読めば良かったのかも。