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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

壊滅騎士団と捕らわれの乙女3 (一迅社文庫アイリス)伊月 十和

黒十字騎士団団長ヴィンセント王子の屋敷に滞在中の田舎貴族の娘フィーリア。彼女がある朝起きると、そこはふかふかのベッドの上ではなく、走る馬車の中だった!?しかも、なぜかヴィンセントと「駆け落ち」していることになっていて―。私、ヴィンセントの恋人でもないし、まだ愛の告白もされてないのに、どうしてこんなことになってるの!?愛の逃避行で2人の仲は急展開?一途すぎる王子の大迷惑な溺愛ラブコメディ第3弾!

 またしても続くフィーリアの、面倒くさいツンデレ懐柔のお話、里帰り編。

 突然ヴィンセントが駆け落ちするかなんてまともなことを言い出すから絶対何かあるかとやっぱり何かあったよ! 予想通りだよ!

 圧倒的なまでに魔王感のあるヴィンセントも、当然のことながら郷里に帰れば思うものもあるというのがなんとなく可愛かった。人間だったんだな(フィーリア並の感想)。
 自分が過去に住んでいた家へとついた時にちょっとほっとしてる風なヴィンセントがとても良い。

 いくら駆け落ち(仮)したとはいえ、ヴィンセントは何か企んでるみたいだし、この二人だし恋愛としてちゃんと告白だの結婚だのするのはかなり先だろうなあ……と思いきや! のラストでめちゃくちゃびっくりした。
 ラストあたり読んでて思ったけれど、フィーリアのヴィンセントを止めるため、脅すためのあれこれの言葉って、要するに「それでわたしを見てほしい」「あなただったらコレを止めるでしょうという信頼」「結婚してほしいからそれをネタに出す、もし拒否されてもこの流れだから当然だし、受け入れてもらえたらそれはそれで嬉しい」の無意識の甘えから来てるんだろうなと思った。

 駆け落ちするぞというヴィンセントの言葉でドキドキしまくるフィーリアがまともに恋愛していてとても可愛い。
 一応1巻の半ばぐらいからずっとヴィンセントが自分のことを好きだとわかっているんだけど、でもちゃんと面と向かって好きだと言われたことなんて一度もないフィーリア。駆け落ちという言葉にドキドキしてみたり、でもそれが裏があるということを知ってちょっとがっかりしてみたりと心情がコロコロ変わって忙しそうだ。
 しかし、何があってもヴィンセントが自分のこと好きだとわかってるのに何が不安になることがあるかなー。自分しかヴィンセントを止められない! 自分が何かやってヴィンセントの気を引かなきゃ! とやっている様子と、本当にヴィンセントは私のことが好きなの? と悩んでいる部分が微妙にちぐはぐ。

 そしてフィーリア、少女小説の主人公にありえないぐらい外見ボロクソ、中身もボロクソに言われていて毎度毎度ながら不安になる。とうとう恋愛相手からドブスとまで言われたよ! いいのかよ!
 イラストが美麗系? とでも言えば良いのか、間違ってもギャグ顔タイプではないので、絵との差でちょっと違和感がある。話がクライマックスの良いシーンでも全力でギャグかましてくるので、美麗でイチャイチャ絵ばっかりだと違和感があるんだ……。

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