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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

僕は彼女を攻略できない。 まちがいだらけの主人公ライフ (MF文庫J)三門 鉄狼

ある日突然自分の役割が宣告される現象―“役振り”が多発している世界。俺・鶴見アユムは18歳の誕生日に、突然「エロゲの主人公」を“役振り”された。早速現れた一人目のヒロイン・白藤都は、容姿端麗・頭脳明晰・性格も良い完璧ヒロインで、ついに非モテ卒業、楽しいハーレム学園生活が待ってるぜ!…と思ってたんだけど、なんで白藤は「ラノベ」ヒロイン役なんだ?え?「ラノベ」だからエロいことはNG!?卒業までに白藤と結ばれないと、俺はペナルティで男と結ばれるんだけど!?この世界「まちがい」だらけのクソゲーじゃん!助けて神様!

 わー面白かった。理由あってクラスの美少女とお付き合いしているうちに本当に好きになりました! 系の話なんだけど、その『理由あって』部分がファンタジーしてて面白い。
 《役振り》とその解決についてはちょっとそれはどうなってんだ? と思う部分もあったけれど、「サメ映画主人公の《役振り》されたお客様がいたため当水族館で水槽が壊れました! しかしアメコミヒーローの《役振り》された従業員がいるので大丈夫です!」のあたりでなんかもうどうでも良くなった。細かいことは流して、とにかく話として、ギミックとして面白かった《役振り》機能。

 作中で、ハーレムエロゲ主人公である主人公の元に、あなたのヒロインですとハーレムラノベヒロインの役振りをされた少女が現れる。最初は互いがラノベ・エロゲの人であることを知らなかったものの、話をしているうちに齟齬に気づき、互いの媒体が違っていることに気付く。
 この「ラノベとエロゲの違いとはなんだろう?」についての話がさりげなくすごく面白かった。
 ラノベとエロゲの違いはエロの有無ではなく、ルートの有無。ラノベでは、ヒロイン全員の可愛さを読者に伝えなければいけない。よってハーレムラノベの主人公は個別ルートに入れない。
 ……と書かれていたけれど、今読み終わってから考えたら、ハーレムエロゲの場合って全員とヤっちゃうルートであって、個別ルートには入らないのでは? と考えると、最終的には個別ルートに入らず全員と同時にヤっちゃうのが正しいルートとなるのでは。それだとペナルティ条件にもうまく引っかからずにイケるのでは?

 終盤主人公が熱くて良かった。みんなが幸せな大団円が良い。誰もが笑顔で終わるのが良い、ってなんだかすごく良い言葉で。そう考えると主人公が中盤にヒロインにエロゲーを知ってほしくて出したゲームが抜きゲーなのも許せる気がした。いやセクハラだよ。
 主人公と出会っても出会わなくてもヒロインは変わらない、でも出会ったことで少しだけ何かが変化するかもしれない、そしてヒロインがひたすら可愛い。そういうのって、やっぱり良いよなと思った。

 気になったのは妹関連。妹が設定盛りすぎというか、色々中途半端というか。次回以降の巻で関わってくるのかな? とでも思わないとちょっと変な感じがするぐらい不自然なキャラだった。普通だったらふたつ以上の役振りはありえないと言われているのにされているし、突然ガチ迫ってくるし。ちょっと雑すぎでは?
イラストを見た時点ではヒロインより妹のほうが可愛い! とおもっていたので妹の雑さは残念だった。ていうかイラストほんとめっちゃ可愛いね……冗談みたいに可愛いねイラスト。

 話自体が面白かったし、彼女ら・彼らが今後どうなるのか気になりすぎるので、続きが出たら買いたい。面白かった。

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