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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

サークルクラッシャーのあの娘、ぼくが既読スルー決めたらどんな顔するだろう (角川スニーカー文庫)秀章

★★★★★ 読書 読書-ライトノベル

巌窟王”によって隠された莫大な財宝・七氏族軍資を横取りするため、旅団が鎬を削る冒険者時代。白魔道士ユーリは“軍資に一番近い旅団”と称される猛者五人のうちのひとりにして本の蒐集家だったが、迷宮の奥深くに封印されていた美女・クリスティーナの旅団参加によって、旅団の人間関係は滅茶苦茶になってしまう…!「男4女1の旅団」+「女1」=修羅場!?「…私のこと好きですよね?ですから、好きです」

 やばい(やばい)。これはやばい。
 とりあえず、タイトル見て全くわからなかったんだけど、まさかのファンタジーものだった。この時点で意味わからんやばい。しかもまじでサークルクラッシャーなヒロインだった。やばい。とてもやばい。なんかもう全体的にやばい。やばかった。
 やばい本だなと思って読んでれば気づけばあっという間に読み終わってた。やばい。文章のノリの良さがやばいし、するっと入り込んでくる感じがやばい。キャラの掛け合いも旨さもやばい。掛け合いうまいな~と言えばGランDKとダーティ・フェスタ (ガガガ文庫)秀章 - 日々放置プレイもうまかったよなーと思って作者名を見たら同じ人だった。そりゃうまい。

 封印を解いて出てきたのは美女。しかもそいつは「私のこと好きですよね?ですから、好きです」タイプの、好意を向けられたらそれを否定しない、受容し許容するタイプ。一対一なら良いかもしれないが、最悪なことにここは男4人。つまりは、人間関係クラッシャー。
 ヒロインの造形が基本的にはすごく可愛いんだけど、時折ブラックなこともサラッと言う(「勃たなかった」云々)あたりこれは純粋な可愛いやつとはまた違うタイプだった。でも惚れてしまうのもわかるんだ、自分と距離が近くて自分を肯定してくれて、キスぐらいだったら軽々してくれて、なおかつ性的な意味でのタッチも否定しないってそりゃ惚れるわ。だって普通に考えたら自分に好意を持っているもの。実際彼女は自分に好意を持ってくれている。しかしそれは自分「だけ」に持っているものじゃない。自分と同等の好意を持つ人間全員に対して持つものだ。だからこそ、彼女はサークルクラッシャーだ。

 しかし、読んでて地味に思ったんだけど、ヤってまではいないものの一部のハーレムモノラノベの主人公も似たような立ち位置だよなあ。ヒロインが好意を持って近づいてくればそれに対してそこそこ以上の好意で応えてくれて、性的な接触(スカートの中に顔突っ込んで嬉しそうにしている)などもある。そりゃあハーレムものラノベ主人公もモテるわ……そして女子たちの人間関係をぶち壊していくわ。

 作中の主人公はそうそうにヒロイン争奪戦から抜けて(惚れ方が薄かったお陰でハマりすぎずに済んだ)、どうやってサークルの人間関係を維持するかのほうに尽力しだす。しかし他の男3人はドハマリしている。彼女が誰か一人に決めたらどう考えてもサークルは破壊される。しかし全員と4股というのもまたどう考えてもサークル破壊。一番良い方法は一体なんだと頑張って考える当たりがなんかもう。
 そんなどろどろした内容にもかかわらず、終わり方が清々しく、なおかつタイトルもかなりうまく絡めてあってとても読後感は良かった。オチ的に続きはまあ無理だろうなーと思ってたら

 2巻出るのかーい!? 嘘だろ!? これからどうやって続けるんだよ!!!

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