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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

天網炎上カグツチ (ガガガ文庫)砂義 出雲

 あらすじが出た時点で結構気になってたものの、そういえば読んでなかったなーと思って手に取った(電子)1冊。
 ネットにおいて炎上だのなんだのって一回は目にすることがあるのだけれど、それをエネルギーにして書くってどういうこっちゃ、と。

 ネットの炎上だの、誰かからの感情を向けられるそれをエネルギーとするスーツアーマーを着て戦う正義の味方の話。わけわからん先輩に強制的に捕まって何かに巻き込まれるのって、こないだ読んだ下ネタという概念の存在しない退屈な世界もそうだっけ。とはいえあちらは下ネタ広げる団なのに対して、こちらはネットをなくしてしまおうとする集団と戦う話だけれど。
 主人公の炎上体質、というよりもクソリプ誘引体質がやばすぎて笑う。「今日はいい天気だな!」って呟くだけで「うちは天気が悪い!」だの飛んでくるのってホントやばい。
 一応中盤で食い物をネタにしたせいでガチ炎上したというエピソードも出てくるものの、その前に出てきた「今日は良い天気だな!」で炎上しているのを見せられたせいで、主人公は炎上体質というよりクソリプ誘引体質なんだなという印象のほうが強い。
 そして、炎上慣れしているが故に、どうすれば消火できるのかわかっちゃってる主人公がやばい。ウィキ作られている場合、この状況ならサーバーに連絡すれば早いな……だの、こういうときは無視をしてだの妙にリアルに的確だな! 炎上慣れしすぎだろう。
 このあたりの妙なリアル感に読んでて笑ってしまった。笑える内容じゃないけど。

 出て来る仲間たちとして、ネットアイドル(みんなからの好感度をパワーに変換)、神絵師(イラストのふぁぼリツリプをパワーに変換)などが出て来るのもなんだか納得。数千RTとかされてるの見ると、たしかにエネルギー強いよなあと思うもん。

 結構序盤のうちから、これは主人公がヒーローを罵倒してそれをパワーに変える展開だ! 自分を非難することで更にそれを叩かれる、叩かれているのに嬉しいという展開が来るぞ! と期待していたら、叩かれて主人公がやっぱりダメージ受けててちょっと笑った。
 罵倒されるのはヒーローである自分を応援しているからという理由であっても、きつい言葉を投げられたということ自体がダメージになっちゃってるんだろうな。炎上慣れしていると言っても地味にメンタル弱めなんだ。意外だけれど、まだ高校生だということを考えたら納得か。

 恐らく弱メンタル少女の昔なじみが敵なのかな? と思うものの、どうなっていくのかわからないので面白い。続きが楽しみ。
 ちなみにわたしはダイヤルアップギリギリ世代なので、ダイヤルアップおじさんのダイヤルアップ口真似で腹が痛くなるまで笑った。脳内再生余裕。

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