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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

二度めの夏、二度と会えない君 (ガガガ文庫)赤城 大空

★★★☆☆ 読書 読書-ライトノベル

突如転校してきた森山燐は不治の病を患っていた。俺は彼女と共に、ライブを演り、最高の時間を共に過ごし…そして、燐は死んだ。俺に残されたのは、取り返しのつかない、たったひとつの後悔―決して伝えてはいけなかった言葉。俺があんなことを言いさえしなければ、きっと、燐は最後まで笑顔でいられたのに…。―二度めの夏。タイムリープ。俺はもう一度燐と出会う。あの眩しい笑顔に再び。ひと夏がくれた、この奇跡のなかで、俺は自分に嘘をつこう。彼女の短い一生が、ずっと笑顔でありますように…。

 結構初っ端からラストについて重要なネタバレ有り。

 下ネタという概念の存在しない退屈な世界につづいて、同じ作者の二度目の夏、二度と会えない君を読む。この流れ絶対ダメでしょう。
 最近実写化ということで話題だよねニドナツ。個人的にはTLで話題の山田裕貴さん(ハイローとかゴーカイブルーとか)が出るので気になってる。TLで話題というか、ハイローの最初の方の映画とても話題なのに見損ねたのが悔しい。ゴーカイはジュウオウコラボ回があったのでその意味でもとても話題だった。歌の方面は全然詳しくないので主演の方なんかは全然知らないのだけれども、憐やしにがみのバラッド。みたいにならなきゃ良いなーと思います(持ちうるラノベ実写化へのトラウマ)。
 若手俳優ヲタをしているので実写化自体は反対しないどころかむしろ歓迎なのだけれども、こう、製作期間があまりに短そうだったり、髪の色が普通とは違うタイプのキャラに無理にあわせるためにヅラかぶってたりすると、なんとなく不安感が増す。(あと舞台だとあまりに稽古後の飲み会報告が多かったりすると不安感が増す/マルガリータ。)舞台なら色付きのヅラはギリギリ許容できるんだけど、テレビで見るとなると個人的にはあんまり許容範囲ではなかったりする……。
 切ない系の内容なので、きみにしか聞こえない路線だといいなーと祈ってます。きみにしか聞こえないは映画館で号泣した思い出。
 などと、閑話休題

 すごくきれいな青春系の話だった。あまりの青春系の眩しさに、読みながらひぃ! 美しすぎる!! みたいなことを何度か思って読むの断念しかけた。なんかもっとこう、やばいガガガ的なトラップでも仕掛けられているかと思ったのに……。実写化する時点でそれはないか。
 こういう「誰かが死んだことがきっかけで時間が巻き戻る」系って「死んだ人の運命も捻じ曲げて死ぬ未来自体が変更される」みたいなのちょくちょく見るのだけれど(最近だとその日彼は死なずにすむか? (ガガガ文庫)小木 君人 - 日々放置プレイを読んだ。これはもともと回避するための話だけれど)、それも無く死を回避しようとセず、いかにして彼女を幸せに死なせるかの方向に向いているのが面白かった。まあ安易な死亡回避は面白くないしね。

 二度目故に起こることがわかっている。少なくとも、タイムリープする前の彼女は、自分の告白さえなければずっと笑顔でいられたはずだ。そう思って自分の感情を隠して、同じようになぞろうとしている主人公が痛々しい。ヒロインの死亡理由が事故などの回避できるものではなく、病気というどうやっても回避できないものだからこそなのかもしれないが、いかにして彼女を幸せにするかという部分に焦点を絞った行動が見ててほんとーに辛い。
 そして、主人公が自分の感情をある程度隠したり彼女が不幸せにならないようにと考えて行動した結果、逆に主人公の気持ちが見えづらいから、変わった行動部分で他のキャラを気にしたりしている部分が増えるから、ヒロインが笑顔じゃなくなっていくというこのジレンマ……。うまいことやってんなーと。

 物語において、結局主人公がタイムリープした理由は明かされない。けど、下手にこういう理由gあありましたよと言われるよりも、そのほうが余韻もあって良いなと思った。

 読んでみれば確かに実写に向いた話だなーと思った。青春だし、切ない系だし。銀髪もまあ学校に一人ぐらいいるしね、染めてる人(高校時代にいた)。
 スニーカー文庫のきれいなやつという印象の本だった。映画を見て、その後同じ作家の小説は何があるだろうと検索した人が呆然とするのを見てみたい。

morelovelike.hateblo.jp

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