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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

下ネタという概念が存在しない退屈な世界 (ガガガ文庫)赤城 大空

★★★★☆ 読書 読書-ライトノベル

「お○んぽおお!」少女は叫びながら、駅の構内を走り出した。その瞬間、僕はすっころんだ。16年前の「公序良俗健全育成法」成立により、日本から性的な言葉が喪われた時代。憧れの先輩・アンナが生徒会長を務める国内有数の風紀優良校に入学した奥間狸吉は、“雪原の青”と名乗るペロリストに弱みを握られ、下ネタテロ組織「SOX」のメンバーとなってしまった…!そこはプリズン?それとも、ハーレム?第6回小学館ライトノベル大賞・優秀賞を受賞したノンストップハイテンションYトークコメディ。

 内容的には本当にひどいが、見方を変えれば現代の管理社会への批判、そしてギャグに見せかけた痛烈な皮肉なのではないか? などと思ったもののいやこれはおバカラノベの枠だろうとも思い続けながら読んだ。でもこれ受賞時作者年齢だのPNだの内容だの考えたら随分すごいでしょう。ペロペロ山根先生は年が近いので応援しています。
 読んでて、内容は全く違うが、古代少女ドグちゃんの妖怪ピー音の回を思い出した。
 あちらは、最初はテレビの様々な言葉にピー音がかかりはじめる。それが次第に現実世界に広がり、普通に喋る時も会話でもなんだろうとピー音やモザイクがかかりだす。過剰なまでの放送規制を皮肉ってるのかただ単なるギャグなのか微妙なラインでやってる特撮だった。主演ヤザパイ、準主役が窪田正孝激走戦隊カーレンジャーが好きな人は面白く見れる可能性がある特撮(というと内容が察しやすい)。

 圧倒的な管理社会で子供の作り方もわからないような連中に、下ネタ大好き! 下品ネタ大好き! パンツをかぶってほぼ全裸で駆け抜けるぜみたいな変態仮面が自分の欲望を晴らしつつ教えてやるぜ! 的なおばかラノベ。でも、この過剰なまでのエロに関する情報統制はちょっとアレなものがあるよね。綾女先輩が人としてダメすぎてなんかそういうの全部忘れてしまうけど。不破ちゃんもひどすぎてなんか全部頭から吹っ飛ぶけど。

 個人的にやべえなーと思ったのがアンナ先輩。そういえば親にあまりにも過剰に漫画だのなんだの制限された子はおとなになってからガチオタになってしまうだとか、親にスナック菓子だのを全力で禁じられた子は大きくなってから自分の金でスナック菓子食いまくるだとかそういう都市伝説あるよね。それと同じノリで、あまりにも過剰に性的なあれこれを禁じられたせいで、逆にひどいレベルで狸吉を襲ってくるあたりがやべえと思った。

 話はひどいネタだけれども、さりげない構成のうまさや会話のうまさ、展開の読みやすさなんかはすごいよなーと思う。でも内容がアレでコレでソレなので素直に褒めたくない!!  作者あとがきで受賞後情報が詳しく出れば出るほど親類縁者が遠ざかってったとあったけれども、たしかに内容がアレだしなーと思う。ペロペロ先生、確かアニメ1話放送時にご家族も一緒に見ていたとかツイッターで書かれてたし、なんだかほんとに楽しそう。リア充

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