日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

再演・真田十勇士 10/23(大千秋楽)

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 再演真田十勇士大千秋楽を見てきた。
 大千秋楽スペシャルバージョンということで、アドリブ多数、プロジェクションマッピングを使用したドッキリも有りと何でもありな大千秋楽。残念ながら再演は今回が初見なのでどれがアドリブか全部はわからなかったけれど、お方様に火垂が密書を持ってきた際、お方様が客席を向いているときに彼女の後ろにプロジェクションマッピングで投影された過去のCDのジャケットっぽいのがドッキリなのはさすがにわかった。マジ照れしているお方様が最高に可愛らしかったし、最後に「歌えと言われなくて良かったです」と言うあたりが本当に素晴らしかった。

見てきた人

全体感想(主に映画との比較)

 初演より話がわかりやすくなっていて好きだなと思った。
 初演よりわかりやすくなるというと過去に里見八犬伝も見たことがあるけれど、あれは初演よりわかりやすい(しかし内容的にはクズ悪化しているし話も悪くなった)と感じた。真田十勇士再演は、初演よりわかりやすい(キャラ付けもわかりやすくなっているし、話の流れも見やすいし、死に際の見せ場が良い)と感じた。

 なお、映画で不満なところがあった人は、迷わず舞台を見てほしい。
 映画では十勇士内に敵方のスパイがいるのではないか? という話で才蔵と佐助が仲間割れし根津が逃走したあとのフォローがほぼほぼ無かったが、舞台ではそこで幸村と佐助の会話があり、根津が戻ってきたことで才蔵も戻ってくるという流れが入っている。
 日曜で舞台が大千秋楽だろって言われるかもしれないが、それなら初演の舞台はDVD・BD化されているので大丈夫。この箇所などはちゃんと初演舞台にも入っている。むしろ何故映画で削ったんだ……。

 話は初演舞台-再演舞台は改良しつつも基礎は同じ。映画-舞台は何故その箇所を削った? と思う場所を削りつつ合戦シーンを増やしている。個人的には、映画の見せ場であったろう合戦というか死に際も、映画よりも舞台のほうが良かった。特に海野六郎
 海野六郎は映画だと最初の戦いは幸村の横でわーわー騒いでいるだけなのにその後根津に「お前は逃げ回ってただけだろう」と言うあたり、いやお前も逃げ回ってはいないしちゃんと行く末見る仕事はあったとはいえ全く戦ってないじゃん……せめてそれを鎌之助だの三好兄弟だの十蔵だのが言うならともかく……と思ってしまって苦手だった。
 それが舞台だとしっかり最初の戦いも出ているので好感度高いんだよなあ……。映画はそこがあったせいで文武両道感がないけれど、舞台は初演・再演共に2回とも戦い、なおかつ幸村のために死んでいるという部分があるので文武両道感ある。いや剣使えないと(初演は一人で、再演は望月に頼んで)練習しているので武芸に秀でている感じはあまり無いか。
 また、映画だと大助に対して根津が言う「次の戦は出られない」付近の言い方や根津が逃走するまでの流れが非常に胸糞悪い感じで雰囲気も悪かったものの、舞台はギャグが強めにされているため見ていて嫌な感じがあまり無かった。三好兄弟が根津をかわいがっているだろうとわかる台詞が舞台の随所に入れられていたせいもあるのかな。しかしこれが大千秋楽スペシャルバージョンのアドリブなのか通常の台詞なのかはわからない。

 プロジェクションマッピング大活躍の舞台だった。冒頭のキャラクター紹介ではキャラ名をわざわざ投影させ、合戦シーンでも人を投影させる。軍議のシーンでもだれが喋っているかわかりやすくてとても良かった(余談ですけど軍議のシーンで佐助と才蔵が回想として手前に立ってるの、初演からすごく好きな演出なので残っていてすごく嬉しかった)。
 だからこそ、映画やっぱりいらなかったんじゃね? と思ってしまうんだよなあ……。プロジェクションマッピングこれだけ使って人を多く見せたり合戦に見せたりシているのだから、わざわざ映画で脚本改変して合戦シーンを増やしたりしたものを作らなくても良かったのではないだろうか。映画の脚本が色々突っ込みたかった部分があったから、そして舞台の脚本が良かったからこそ思ってしまう。ナパームか? ナパームなのか? それとも吊ってる線か?

 また、映画をほぼ初演キャスト、再演を別キャストだったり初演キャストの役柄移動だったりするのもどうにもちょっと意味がわからないんだよなー。舞台の補足蛇足にしたいのだったら舞台のキャストでやればよかったし、それなら役者-役柄もそのままでも良かっただろうになどと思った。これは里見八犬伝でもあった(村井さんの小文吾→荘介の役柄移動、高杉さんの弟→親兵衛への役柄変更)などもあるのであまり言えないけど。女子キャストはだいたいほぼ初演・映画・再演で違うのも謎だ。個人的には再演の火垂が一番ツボった。めちゃくちゃかわいかった。
 などと思っていたら、どうやら映画のあとに再演舞台のキャスト決まったのか?

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思い起こせば、映画のクランクアップ記者会見の日に、プロデューサーから「霧隠才蔵をお願いしたい」と言われ、戸惑いを隠せなかったところから始まりました。

キャラについて

 印象が強いキャラだけ。
 全体的に、初演キャストにかなり声を寄せているのが印象的でした。静かな喋り方をしている村井さんがいると思ったらそれは栗山航だ。

 火垂。
 火垂可愛すぎやしなかった? 初演・映画・再演全てのなかで一番可愛いのが篠田麻里子火垂だった。アクションも足すごい上がるし。「絶対って言ったら絶対!」のあたりの声の変わり方とか、才蔵の女殺し食らってるところのポーズだとか、全体的にギャグからシリアスまで本当に演技も良かったし可愛かったしカッコよかった。
 非情なくのいちというよりも、才蔵のことが好きな女の子だけどツンデレで、みたいな雰囲気が最高に良かった。めちゃめちゃかわいかった。なんだこの可愛い子。
 声の変わり方が違和感なくくるくる変わっていて、そこのあたりが全ての種類の中で一番良かった。あと可愛い。仕草可愛い。
 加藤和樹才蔵との並んだ時の雰囲気もめちゃくちゃ良かった~。ちょっとちっちゃくて、でも凛としてて。並びが最高に良かった。
 ラストで才蔵とキスする所も勢いでやってやったぜ! って雰囲気で最高。お方様にドッキリを仕掛ける所、淡々とどれが何のジャケットなのか語るあたりがもう。ちょっと笑っちゃったとこもめちゃめちゃかわいかった。
 わたしが今まで舞台で見たAKB系列の人って、シャーロック2の秋元才加さん、AZUMIの川栄李奈ちゃんに続いて3人目なのですが(多分)(AKB系列がよくわかってないのでもしかしたらもっといたかもしれない)、今のところどなたもハズレがないというか演技めっちゃ旨いしアクションもものすごく旨い!! 見る舞台でAKB系列の人がいた場合の期待値がガンガンあがる。

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 才蔵。
 色気の強い才蔵だ~~~~~!!! 大千秋楽スペシャルバージョンでは登場曲は六甲おろし。声は結構松坂桃李に似せていて面白かった。
 松坂桃李だと女殺し! って言われてもそんな感じはあまりしないのだけれど(なんとなくもっと爽やかなイケメン感がある)、加藤和樹だと女殺しと言われるとそうだねとしか言いようがない。
 火垂と並んだ時の立ち姿や合わせた時の見てくれが最高に良かった。組み合わせとして最高に良い。ビジュアルが強い。佐助と並んだ時も身長の差が良い。
 吊っている時、よくぞこんなに動けるなあというぐらい動いていてすごかった。釣りながら体勢変えるのすごく大変でしょ……。くるくると動くわ回るわですごかった。殺陣だとかアクション方面の動きの良さがすごいよね。美しい。

 海野六郎
 初演の村井さんのイメージが強かったので、幸村の後ろに控えている初登場シーンでなんかでかい……と思ってしまった栗山航さん。牙狼闇を照らすもので他メンバーと並んでも小さいイメージが無かったのででかいのでは? と思って調べたら176でした。そんなでっかくない。冒頭キャラ紹介時に妙に足取りが軽くて、身のこなしが軽いぞー実は武芸に秀でているぞーと思った。それは多分中の人効果だ。
 めちゃめちゃ良い役でした。もしかしたら初演より好きかも。初演と違って、十勇士に入りたいからと練習する時、一人ではなく望月さんに習っているのが良かった。自力でやるより上達度早そうだしな。少しでも早くみんなのなかに加わりたかったんだろうな~という感じで良かった。
 一回目の戦いでも皆に混じってなんとか戦っているし、根津に対してお前は戦ってないだろって突っ込み入れるときもちょっと声優しかったし、二回目の戦いでもやられかけながらもずっと敵を足止めしていて本当に格好良かった。三途の川で待っているだろうけれど、残念ながら幸村は淀君迎えに行くので到着がちょっと遅れそうだ。

 根津。
 初演も映画も再演も実はそこそこ好きで、小説版映画真田での戦闘シーンでの心理描写が一人だけめちゃくちゃ良かったり、映画では仲間が死んでいるのを呆然と見てしまって三好兄弟に引きずられたりと本当に良いキャラ。
 初演・映画は実はあまり秀頼-根津の役者さんが同じ印象がなく、雰囲気が違いすぎてて全くわからなかったのだけれど、再演だと見慣れている村井さんなおかげでその点分かりやすかった。
 映画よりもキャラの雰囲気がコミカル目に描かれているお陰で、ちょいちょいこいつむかつく~と思うシーンがあってもそこまで苛つかなかったのすごい。前述の大助に対して「戦出ないで済むぞ、良かったな」というあたりだとか。このコミカルさ、言葉の軽さは上手いと思った。
 全員の死体を確認したのはもしかして佐助と根津だけ? だとしたらある意味傍観者のキャラなんだろうか。

 十蔵。
 おそらくは大千秋楽スペシャルバージョンなんだけれど、九度山で三好兄弟の猪のシーンで「あれはボウケンレッドだ」「ボウケンジャー、スタートアップ!」ってやりとりが入った(まだ十蔵未登場なので声だけ)。ボウケンジャーリアルタイムで見てたので震えたし泣いた……。ありがとう……。
 映画のパンフレットでゲイ設定は稽古中にできたと見て驚いた。再演・映画ともにその印象強かったので。しかし初演は実は仙九郎の「男に惚れて裏切るか!」的な台詞が入るまで全く気づかなかった。映画・再演だと十蔵から鎌之助への感情が比較的わかりやすくなってたし、おかげで仙九郎の件の台詞のときにあまり驚かずに済んだ(一回見ていたからということもあるだろうけれど)。もしかして映画パンフを見る限り、最初は男に惚れて~ではなく金に目がくらんでなキャラだったのかなと思った。
 意識して見ていたら、十蔵の初登場シーンでも仙九郎が十蔵のことを微妙に褒めるような台詞を言っていたりと、元々フラグはあったんだ。初演では全然気づかなかった。
 全体的に濃いキャラばっかりだし、これぐらいのキャラ付けないとあの中では目立てないよな……。

 仙九郎。
 実は一番好きなキャラ。めっちゃ良くない? 最高。最強。映画でも良かったけど再演舞台も本当に良かった。
 逆さ吊りされた状態で出て来るのすごいなーと。絶対頭に血がのぼるでしょ。その状態で喋るのもすごい。アクションの動きも良い。
 佐助に仙ちゃん呼びされているところがあって、幼馴染連中にもし仙九郎も入っているのだとしたら(なんとなく佐助才蔵火垂だけかなーとも思ったのだけれど)、むかしはそう呼ばれていたのかもしれない。
 ギャグからギャグまで、シリアスあんまりないままに全力でやっててめちゃくちゃ面白かった。

 個人的に、真田親子が喋っているところがちょっと聞きづらいなと。幸村は後半になればなるほど、わたしの耳の調子が悪かったのか会場で座る位置が悪かったのか、声がぼわぼわがやがやしてしまって言葉として聞き取れなかった。終盤の台詞はだいたい映画で何言ってたっけと思い出しつつだった。
 大助は単純に舌っ足らずっぽい感じで聞き取りづらかった。

会場

 兵庫芸術文化センター大ホール。
 村井さん先行でサイドシートめちゃくちゃ後ろのほうで、これは……と不安になっていたものの、実際行ってみたらサイドシートは全部の席が舞台に対して斜めに設置されているためにすごく見やすかった。これは素晴らしい。中ホールは以前シャーロック2で行って良い劇場だなと思ったけれど大ホールもめちゃくちゃ良かった。なんだこれ。椅子も座りやすいし。なんだこれ。
 ただし、サイドシートは前の人が少し前のめりになっただけでめちゃくちゃ見づらい。少し前の位置の人が良いシーンで毎回前のめりになる人で、よくステージの半分近くが見れなくなった。  駅からほぼ直結なので行きやすい。西宮北口駅から降りてすぐ。空港行きリムジンバスも10分以内の場所から出るのでとても楽ちん。

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