日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

トクシュー! ‐特殊債権回収室‐ (Novel 0)吉野 茉莉

40億の横領の疑いを掛けられた会計士は、拘置所で自らの運命を呪っていた。身に覚えの無い罪で捕らえられた男の前に、白髪で車椅子に乗った青年が現れ、告げる。「私は、あなたを救うことができます」と。その言葉に縋った男は、青年に新たな名前を与えられ、詐欺、横領、脱税、振り込め詐欺といった犯罪収益が資金洗浄される前に回収することを専門とする政府委託の部署『特殊債権回収室』―通称“トクシュー”に勤めることとなる。だが、そこに集められたのは皆、元犯罪者…罪を『犯した』側の人間だった――。

 現代、マネーロンダリング、詐欺。
 各種金銭関係の詐欺やマネーロンダリングなどを、数字に強い元会計士、元詐欺師などのメンバーで解決する物語。

 面白かったー!
 マネーロンダリングだのなんだの、結構ネタとして扱っている物自体は難しいんだけれど、入ってくる説明がかなり噛み砕いてあるので分かりやすかった。銀行間の金が云々とか、そういえば全然考えたことなかったけど地味に勉強になった。

 前半、横領の疑惑をかけられた元会計士(あんまり感情を表に出してなくて、食事はカロリーメイト的なやつ)と、元詐欺師(よく喋る明るめのチャラい男)コンビで片っ端から金関連の事件を解決していくあたり、テンポの良さがとても良い。ロボットじみた言動・行動で帳簿を流し見し合わない金額を片っ端からあげていく元会計士、それを使って消えた金の行き先やどうやって誤魔化したかなどを当てつつ元会計士と他人の潤滑剤になっている元詐欺師のコンビはとても良い。好きな人がすごく好きなタイプだと思う。
 ものすごい勢いで画面を流れていく数字、一瞬見ただけでそれを脳に入れていっておかしな数の部分を片っ端からあげていく元会計士、ってこれ絶対映像で見てみたいなー。面白い。

 多分主人公にあたるのは元会計士なのかな? 彼の視点をメインに物語が回っていく。比較的淡白なのかなーと思った彼が中盤からにかけて指揮をとっていったりと、そのあたりの流れが面白い。
 話の内容的に続きが出せそうな内容、と思ってたら2が今月出ていた。わー楽しみなので買う。面白かった。

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