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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

最強喰いのダークヒーロー (GA文庫)望公太

★★★★☆ 読書 読書-ライトノベル

最強喰いのダークヒーロー (GA文庫)

ファンタジー、悪役気味主人公、悪辣。
能力的にはマジで最低ランクの主人公が、策で自分よりも強い相手を倒す話。

主人公弱い系物語ってたいてい「マジで主人公が何の能力もない」系の弱さと「圧倒的に強いけれども何らかの制約があるせいで弱くなっている」の二種類がある気がする。この主人公は、完璧に前者のタイプ。(とはいえ、地の文の設定的に今後後者になりかねないとは思うけれども)。

魔法っぽいものが存在する世界で、親しまれている競技がある。相手の全身5箇所に設置された的をうまいこと破壊すれば得点、最終的に高得点のほうが勝利というルールのゲームにおいて、実力的にかなり上位にいるヒロインは、主人公の悪辣な策にハメられて負けてしまう、ということから始まる話。

当然主人公は悪辣な策を何の問題なく使用してくるぐらいには性格が悪い。とはいえ、ちゃんと目的があった上で、自分のやっていることが性格悪いとわかりながらもこなす主人公はやっぱり良いものだ。格好いい、と手放しにいってしまうことには出来ないけれども素敵だった。
ヒロインも馬鹿おっぱい言われまくりとはいえ、頭もちゃんと使ってて主人公のことを理解しようとしているし、自分が勝ちたい理由もしっかりある子ですごく可愛かった。
というか表紙めっちゃ詐欺だね? まるでヒロインがえろいめに遭わされそうな表紙だけれどもそんなことは全く無く、むしろ馬鹿おっぱい呼ばわりはされるけれども見事に健全だった。お色気シーンが序盤にばかり詰め込まれ、後半は主人公の女装シーンというタイプのお色気だった。誰得。

読んでて個人的にツボったのが大衆の手のひら返しで、あーわかるわかる、そういうのあるよね、って思ってしまった。ごく最近のことだと5歳児が森に置いて行かれて自力で自衛隊施設に到着したやつかな……あれも親御さんに対する大衆の手のひら返しみたいなのすごかったし。そういう手のひら返しだとか意図的に出してくるあたりが作者上手いと思った。そして、それを利用してくる主人公まじ悪辣。

物語においてタイムリミットがあると面白いというけれど、主人公のタイムリミットきつすぎて大丈夫なのか状態。現状において余命5年、歩けるのは今年が限度と言われている以上、当然現状維持ではなく次第に弱っていくわけで、となれば戦いが終盤になるにつれて次第に主人公の能力が落ちていくわけで。現状でも強いか弱いかで言えば最弱に近い主人公、今後巻が進んでいくだけでどうなるか心配になる部分がある。無事だろうか。最後はチームバトルで主人公車いすに乗って指示するエンドしか浮かばない。
しかも、この巻ではヒロインやライバルのように比較的人としてまともな連中とばかりの対戦だったから良いものの、作中で言われている通りに次第に薬、八百長、なんでもありの世界に突っ込んでいくわけで。果たして主人公はこの先生きのこれるのだろうか。

どれにせよ、今後が楽しみ。次巻が8月ということで、出るのを楽しみに待ちたい。

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