日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

我がヒーローのための絶対悪 3 (ガガガ文庫)大泉 貴

我がヒーローのための絶対悪 3 (ガガガ文庫)

特撮、幼馴染、秘密組織、怪人。
めちゃくちゃ好きなやつだった。
ピカレスクロマンというのが何なのかはよくわからないが、この世界に正義と悪はない話はとてもよくわかる。ヘルヴェノム卿は悪だったかもしれないが、きっとガイムーンが正義として存在するための絶対悪であり必要悪だった。

物語としてはハッピーエンドとはいえないかもしれない。ミアはすべてを忘れてしまったし、武尊は言わずもがな。すべてを知っていて、そして間に合ったとは言いがたい花音もきっと後悔を背負っている。所謂メリバとかいうやつかもしれないが、それでもあるべき場所に着地した物語だと思った。
武尊という少年が、多数の人間や怪人を犠牲にしようとしても、たった一人の少女を助けるために悪となったのだという物語美しすぎるだろう。私は「仮面の下に涙を隠して戦う」というヒーロー大好きなんだけれども、彼もそういった意味では間違いなくそのパターンだった。最高だった。
今回やっと正体というか中身が見えたミネルヴァすらもミアのための存在であり、ミアの闇の部分を担っていたというのがもうとにかく美味しい……。読んでいてとにかくそういう! ほんと好き! とばかり言っていた気がする。ヘルヴェノム卿がガイムーンに対しての逆地点ならば、ミネルヴァも逆地点だった。一部しか出ていないとはいえミネルヴァのキャラがとても好みすぎて、彼女の話が見たいと思った。今時のライダーだったらVシネで1本短編作ってもらえるキャラだ。

特撮好きが読んでもとても滾る。
何が滾るってメットオフ。メットオフを仮面ライダーアギトの氷川さんで大好きになりハリケンジャーで一部メットオフにテンションあげた世代なので、終盤のガイムーンがメットオフ状態で、ミアとしての素顔を見せながら、仮面で表情を隠すこと無く戦っていたのが本当に好きこの上ない。
また、いろんなキャラがキック技を使うのもとても好きだ。パンチも良いけど映像で見た時、また脳内再生した時のキック技の派手っぷりはパない。最高。
花音が体の一部だけ怪人化するのがとても好きだから今回そのサービスシーンがとても多くて嬉しかった。耳だけ怪人化はすっっごく良いものだ。
更に、インナースペースっぽいとこにて自分の変身するキャラと顔を合わせるシーンがある。最高かよ。本当にありがとうございました。
これ深夜1時ぐらいに2クールモノで実写特撮化してほしい。深夜じゃなくていいかな。感覚的にはファイズあたりなんだけどファイズは別に深夜じゃない。キャストは10年前の水崎綾女ちゃんがいいです!
普段本を読む時にそこまで脳内再生をしないのだけれども、冒頭のガイムーンに事実を告げるシーンでは仮面ライダーおなじみ埼玉アリーナで脳内再生していた。地下があるかは知らない。楽しかった。

すべてのキャラクターが、自らの思う「良き闘争」へと駆け抜けていく物語だった。本当に面白かった。全3巻と他人に勧めやすい巻数なので、手軽に勧めて他人を引き込みたい。
続いてこちらも先月から積んでたふぉーくーるあふたー読む予定。あっという間に気分はニチアサ。

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