日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

伊達エルフ政宗 (GA文庫)森田季節

伊達エルフ政宗 (GA文庫)

異世界、ファンタジー、歴史、転生、武将女体化。
主人公が突如こちらとよく似た、しかしエルフやサタンなどのいる異世界の真田幸村と精神を取り替えられてしまう。そちらの世界の伊達政宗(エルフ・女)の家臣となり、彼女の天下統一への手伝いをするという物語。

基本的な歴史はこちらと同じだけれども、1583年時点で織田信長明智光秀に討たれてなかったり、サキュバスだったりエルフだったりダークエルフだったりする世界。

こちらの世界とは違う部分が、主人公である真田勇十の視点によって少しずつ説明されているので、どの部分が違うという箇所はわかりやすい。
また、戦国時代のくっそ面倒くさい婚姻関係によるどこの家とどこの家は実は親族で、ここの家とここの家も親族であるというのも、エルフとダークエルフなどと言ったわかりやすい種族で表現されている。戦国時代のそういった血縁関係が苦手だったので、種族で表現されるとわかりやすくて良い。
また、この種族だから夜間戦闘が得意、この種族だから冬場はあまり動かないなどといった、戦国武将それぞれの土地柄など含めた特色もうまいこと表現されている。
個人的にはライカンスロープの里見家にめっちゃ笑った。里見八犬伝からかな。

また、戦記物としても面白い。城なんかもこちらの現代と同じで、曲輪を攻めたりどこぞを攻めたりと戦争のシーンは面白かった。
終盤の戦争でのプチ真田丸なんかも面白い。真田丸自体が、突出したおできみたいな形してるからそこを攻め込みやすいなどといった解説もさり気なく入っているのでわかりやすい。

史実の解釈も面白かった。伊達政宗の目玉の件や、弟小十郎のあたりの解釈が個人的にはとても好み。

しかしキャラクターがどうにも苦手。特に伊達政宗。ツンケンして性格の悪い女が、此処ぞというときに弱って主人公に泣きつくっていうのがどうにも。典型的なテンプレ我儘強気女キャラという雰囲気でどうにも好きになれなかった。
個人的には成実がカラッとしててアホの子でとても好きだったので、この子がヒロインだったらなあと思わずにはいられない。
全体的に主人公に絡むキャラばかりがとりあえず美少女化して、例えば終盤景綱が籠絡しに行く相手は男だとか、そういう部分はラノベテンプレご都合主義を感じる。別に主人公の側にもっと男いてもいいじゃん、むさ苦しいとしても。女子多すぎ。

読みやすく、また血族関係は分かりやすかったんだけれども、キャラが好みじゃなさすぎて面白くはなかった。ヒロインが苦手だとどうにも先を読む気になれないので、続きを読むことは無いと思う。

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