日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

異世界図書館へようこそ (角川スニーカー文庫)三萩 せんや

異世界図書館へようこそ (角川スニーカー文庫)

就活に失敗した寺沢優一は、ある日、異世界ペルムに廃館前の図書館と共に召喚され高圧女王リーネから強制労働を命じられてしまう。「ユーイチ、この世界で生きたければ図書館とアナタに価値がある事を証明してみなさい!」本や図書館、興味なし。勤労意欲もありません。しかし、女騎士ベルと共に様々な種族の問題と向き合う内に次第に注目され始め!? あなたの悩み、本の力で解決します!! 異世界と図書館が織りなすビブリオファンタジー、開館!

ファンタジー、図書館、姫騎士様。
突然異世界へと飛ばされた4月からニート予定の主人公が、本というもののない異世界で、本の凄さを教え、ついでに自分の存在価値を見直すお話。

自分の価値がないのではないかと思っている主人公が、違う環境に飛び込んで自分の価値を見直すという話を此処数回連続で読んだ気がする。この話の主人公は、就活敗れ行き場もなく自分残念じゃないのと思う生活をしていたところ、ある意味運良く異世界へと飛ばされ、自分の居場所というか立ち位置というか、そういうものを得る。
就活でフルボッコされて自分の存在価値などないのではないか……と思うあたりが就活失敗な私には超痛い。そんな状況でうまいこと異世界に行くことができたらある意味幸せだろうなあ。
そんな主人公が、異世界にて、本を利用して様々なお悩み解決をしていく。本と、本を利用できる唯一の者として、自分の存在価値を得ていく。

よくあるお仕事小説系とは違い、主人公も図書館に関して初心者(という言い方で良いのかわからないけれども)なので、特に偉ぶって教えたり知識を鼻にかけたりすることもない。図書館分類もわからない状態から始まって、度の本がどこにあるのかもよくわかってない。なので、そのあたりがわからなくとも、はあそうなんだ~という気分で読める。面白かった。

チョロインポンコツ姫騎士様ベルがむっちゃ可愛い。主人公の言うとおり、一体いつフラグが立ったというのだ。でも、一緒にいて自分の好きなものを見せてくれているうちにだんだん大好きになるというのはなんだか可愛くてとても良い。可愛い。
主人公はベルが楽しげにじゃれるたびにいったいいつ恋愛フラグが……と言っているけれど、そういう部分含めてこの二人のコンビが面白かった。

そして正統派ヒロインはドワーフのおじさんだった。
主人公(の持ってくる技術の本)に胸きゅんしたり、顔を赤らめたり、頬を染めたりと完璧にヒロインだった。恋愛フラグを着実に積み立てた上での恋愛描写(恋愛ではない)を積み立てていっていた。完璧にヒロインだった。凄かった。ヒロインだった。

物語としても面白かったので、続きが読みたい。話の流れからして誰かがお悩み持ってくる→ベルと話を聞きに行く(ベルが迷惑をかける)→本でお悩み解決という話ができているので、このままいくらでも続けられそうだし、続いて欲しい。

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