日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

箱入り魔王の花嫁 (一迅社文庫アイリス)佐槻 奏多

箱入り魔王の花嫁 (一迅社文庫アイリス)

異常な怪力のせいで三度目のお見合いに失敗した王女ディートリンデ。彼女に残された道は、ただ一つ。兄王の命令通りに結婚して、離婚されないように役に立つ妻だと認めてもらうこと。そのためなら、魔物あふれる山を持つ伯爵ランベルトのために、魔王だって倒してみせる。そう斧を手に決意したのだが…。結婚早々、旦那様の正体が魔王だと知ってしまって!?退治すべき?それとも尽くすべき?悩ましき怪力王女の新婚ラブコメディ。

ファンタジー、ラブコメ、怪力ヒロイン。
事情があって怪力なヒロインが、魔王と呼ばれる侯爵のところへ嫁入りしてイチャイチャする話。

箱入り魔王(物理)だった。能力を封じるためとはいえ、箱入り魔王(物理)だった。しかも冒頭だけのネタかとおもいきや、後半でも箱入り魔王(物理)だった。笑った。

ずっと何かを抱きしめたかったけれども自分の怪力で骨を折ってしまうことを恐怖していた主人公の苦悩や、彼女を自分のために利用してしまうことを嫌がる魔王の想いなんかもとても良かったし、恋をしらない二人が相手を次第にそういう目で見ていくのはとてもかわいかった。
可愛かったんだけれども、全体的に漂っていたシリアスシーンが、最後の国王による魔王討伐作戦で吹っ飛ぶのに爆笑。
今までそこそこシリアスだったじゃん!? 魔王討伐に主人公による自己犠牲にとシリアス展開続いてたじゃん!? なんで突然魔王城による肝試し大作戦と、可愛い魔物ちゃんと目があって国王胸きゅん☆大作戦になってしまった!? そして学芸会が始まってしまった!? 「まうー」と鳴くもふもふに胸きゅんする国王なら、そりゃ楚々とした様子で儚げにしている可愛らしい主人公を、場合によっては嫁にして良いと思う程度には惚れそうだなと思った。
突然始まったシリアスぶち壊し展開に笑ってしまった。

誰からも必要とされていないと思っている主人公が誰かのためになりたくて必死になって、そこから恋へと繋がる話が好きなので楽しかった。それにしてもラストのシリアスぶち壊し学芸会は今までとの落差で大爆笑だったけれど。楽しかった。

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