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キズナの姫と生徒会騎士団 (角川スニーカー文庫)降橋いつき

キズナの姫と生徒会騎士団 (角川スニーカー文庫)

未知の異能力(キズナ)を発現し、異世界で姫を守る近衛騎士だったユウリたち五人は、現代日本に転生してしまった……! 記憶を取り戻したユウリは、現世での、姫とのあまりに近い距離感に戸惑いながらも、自身の内に淡い恋心が芽生えていることに気づく。そして、その想いは姫も同じで……。決して許されない、身分を超えた恋愛の行方は!? 異世界の姫と近衛騎士が、現世で生徒会結成! 期待の新鋭がおくる、激甘青春ストーリー!

微ファンタジー、転生、恋愛、青春。
異世界からこちらの世界に転生してきてしまった主人公たちが、青春を謳歌する物語。

異世界からあっちのファンタジー能力をわずかにとはいえ持ったまま転生してきたのだからてっきりバトル物ファンタジーかとおもいきや、まさかのガチ青春モノ。熱い。すごく熱い。

ただしい本来の世界(異世界)では青春などなく、姫を守るための騎士として、またそれぞれが特殊な精霊を利用した能力を使って敵を屠るものとして生きてきた騎士たち。そんな彼らが異世界(読者にとっては普通の現代、魔法もなにもない場所)に転生し、その上で本来の世界では得ることの出来なかった青春を得る話だった。
主人公の淡い恋心も異世界では表に出せないものだけれど、現代だったら出せる。とはいえ主人公は告白しそうにないけれど。
彼にとってやっぱり彼女は姫であって、自分は騎士という部分がある。いくら青春の中で生きても容易くそこは変えられないのではないか。特に、かれはまだ過去の気持ちを思い出してすぐなんだし。だからこそ姫のほうが言ってくれたらもしかしてがあるかもしれないのだけれど!

青春っぷりが本当にキラキラしてた~。学園祭のために奔走する生徒会ってもう完璧に青春どまんなかじゃないか。みんなのために疲れても走り回ってって本当にベタ。当日に姫がぶっ倒れちゃうところまで含めてものすごくベタ。ベタ極まりないけどそれがいい。
一緒に文化祭を回ろう? と言うけれどもぶっ倒れちゃうところなんて本当にベタ。ベタすぎるんだけれども、王道は愛されるからこそ王道なんだと思い出させられた。

逆に王道じゃないのがそれを行うキャラクターたちの存在なのかも。
主人公が、異世界の記憶があるからってもう中二病キャラだと居直っちゃってるのが笑ってしまった。

「はっ! こっちがどんだけお前のフォローしてやってると思ってんだ! だいたい団長じゃなくて教頭だ教頭! 何度言えばわかるんだてめーは!」
「いいんだ! 僕は中二病なんだから!」
「それ自称すると色々複雑になるからやめろや!」

 

「いや待て。逆じゃないか? すでに変人であったなら、僕は僕のままでいたほうが不自然ではないよな? 不本意だけど」
「…………ま、珍しく一理ある」
「ふっ。つまり、僕は騎士のまま生活して問題ないということだ!」

居直り中二病が強すぎる。そして清々しくて良い。

他のキャラの恋愛模様も可愛すぎるので気になる。大変だったぶんこちらでは思いっきり青春して、そのギャップに戸惑えばいい。そして姫がいつ思い出すのかも気になる。
これは続刊が楽しみ。

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