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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

戦飯 (実業之日本社文庫)守屋 弘太郎

戦飯 (実業之日本社文庫)

うま~い飯が、史実を変える?
期待の隠し玉新人が送る戦国×飯×エンタメ登場!
 
――超高身長・2メートル近い恵体を誇る管理栄養士・緒方直哉は悩んでいた。
妹の結婚式を彩るウェディングケーキを兄自ら考案することになったのは良いものの、ちっとも納得のいくアイディアが浮かばない――
巨体に似合わぬちまちまとした作業にせっせと熱を注いでいるうちに自宅のキッチンで転倒。
気が付けばそこは……戦国時代の伊達家だった!?
宴の最中に突然天井から降ってきた直哉の巨体は伊達政宗公に直撃。
当然ながら刺客の類と疑われ、命を取られるギリギリの状態に追い込まれた直哉は、思わずはったりをかましてみる……「俺の料理で、伊達軍を強くできます!!」
自身の天下取りを信じてやまない独眼竜・伊達政宗をはじめ、冷静沈着・知将の片倉小十郎、超絶無口ですぐ切りかかる伊達成実、ぶっきらぼうでオカネ大好き・くの一のかすがとともに疾風怒涛の飯三昧!!
「俺、結婚式、でれんの……?」

タイムスリップ、料理、歴史、伊達政宗
戦国時代にタイムスリップしてしまった料理人が、食で軍を強くするぜ! とハッタリかまして実際認めさせるお話。

面白かった。
簡単に「強くする!」と言うものの、主人公が作中で実際に主に行って見せたのは、運動部のマネージャー時代に覚えた筋肉増強法。良く食って、筋トレをして、よくタンパク質を取るというそれ。読んでいて、これなら実際に筋肉が付きそうと思った。
作中には栄養学の知識も多い。戦の時の飯は玄米ばかりだから栄養素が偏りがちになる、だからタンパク質を多めに取るだとかいろいろと多かった。主人公が栄養学に長けているので、そのあたりの知識の話も面白い。

料理描写がすごく美味しそう。夜中に読むと危険というほど料理描写が多いわけではないのだけれど、ちょこちょこ出てくる描写がとにかく美味そう。
最初に出てくる焼きおにぎり醤油マヨもだけれども、一番気になったのはキジ胸肉のねぎ味噌焼き。舞台が戦国時代ということもあり、作中に出てくる調理法も比較的簡単だし材料も流石にキジの肉は用意できないけれども普通の鶏の胸肉で代用できそう。あとで余裕があったら作ってみたい。
しいたけのかさにチーズを入れて醤油かけて焼いたやつも美味そう。これもやって食ってみたい。

キャラというか、歴史上の人物の扱いも面白かった。片倉小十郎がいい立場してる。主人公に対して無理とも思える難題を出しつつも助け舟を出してくれている立場なので憎むに憎めない良い立ち位置。
伊達政宗といえば料理好きのイメージがあったので、この作中の政宗は終盤以外は料理を殆どしないというのはちょっと変なかんじもしたり。あらすじを見た時には、てっきり主人公と伊達政宗が一緒に料理でもする話かと思った(そういうシーンは終盤にはあるけれども)。
義姫が良いキャラしてたw 良いとこのプライド高いお姫様という感じで、こりゃあ色んな所に敵を作るなと。義姫が出てきたあたりでもしかして小田原城行きの前のアレやるのかなーと思ったらそう来るかと。てっきり義姫が政宗と同じようにやばいアレンジを加えて毒物のような何かにしてしまったのだと思っていた。親子だし。

自分が仙台在住なので伊達政宗モノはちょっと見つけられたら読んでみたいなと思っていたところでかなりの面白いものを読んだ気がする。お金大好きくノ一と主人公の凸凹コンビも見ていて楽しく、もっと続きが読みたいと思ったけれど、終わり方からしてきっと続きは無いんだろうな。
そういえば今月伊達エルフ政宗もあるんだっけ、と思ったらどうやら発売が延期のようで残念。

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