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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

ゴブリンスレイヤー (GA文庫)蝸牛 くも

ゴブリンスレイヤー (GA文庫)

圧倒的人気のweb作品が書籍化!
 
「ゴブリン以外に用はない」
これは、小鬼を殺すだけの男が「冒険者」になることを願う物語。
 
「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」
その辺境のギルドには、ゴブリン討伐だけで銀等級(序列三位)にまで上り詰めた稀有な存在がいるという……。
冒険者になって、はじめて組んだパーティがピンチとなった女神官。
それを助けた者こそ、ゴブリンスレイヤーと呼ばれる男だった。
彼は手段を選ばず、手間を惜しまずゴブリンだけを退治していく。
そんな彼に振り回される女神官、感謝する受付嬢、彼を待つ幼馴染の牛飼娘。そんな中、彼の噂を聞き、森人(エルフ)の少女が依頼に現れた――。
圧倒的人気のWeb作品が、ついに書籍化! 蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー、開幕

ダークファンタジー、RPG、ちょいグロめ。
ギルドでゴブリンを倒す仕事のみ受けゴブリンばかりを退治していく凄腕の男と、彼に助けられたことにより彼にくっついてゴブリンを倒す女神官ら様々な人間の物語。

面白かった。むちゃくちゃ面白かった。
自分が普段あまりゲームをしないからか、ゴブリンが一般的なゲームにおいてどんなポジションなのかはわからない。15年ぐらい前にプレイしたチョコボの不思議なダンジョン2でのあたりしか記憶にないが、確かにあれでも『初心者のうちでも無理をすれば倒せなくはないが、頑張らないと自分が倒される』ような敵キャラだった。特にチョコダン2では最初の関門としてレベルアップしたゴブリン種に襲われ、魔法を連発するか逃げるかしないと殺されるようなイベントがあったのでその印象が強い。

作中では、ゴブリンについて、子供程度の体格で、子供と同じ程度の知恵しか持たないと何度も繰り返される。数は多いが群れた子供のようなものだと。序盤は侮るために使われていたその文章が、

 端的に言えば、数の暴力というものだ。
 野伏の射撃技術は天与のものだが、矢より多くの敵を射抜く事はできない。
 魔術師は四つ、五つと数多くの術を駆使したが、やがて気力が尽きた。
 僧侶のもたらす奇跡や加護も、彼女が祈りを保てないほど困憊すれば、それまで。
 やがて血みどろになって剣を振るう頭目も疲弊し、ゴブリンに引き倒され、狩りは終わった。

等の言葉を経て、最終的に、故に子供程度の知恵はあり、体格もあるのだ、と持ってこられた時に読んでいて恐怖があった。五歳児程度の子供とはいえ、複数人でやられたら当然人数が少ないほうが負ける。
また、この話についてうまい部分なのだけれども、魔法などは使える回数が決まっている。そのため、何回もばかすか打つことはできない。MPのようにある程度潤沢に撃てるわけではない。メインの視点である女神官などは、魔法が使える回数は3回。それでも初心者にしては多いほうというレベル。それで、ゴブリンに挑むこととなる。

倒す相手はゴブリンだというのに、物語の緊迫感は凄い。読めば読むほど、ゴブリン『だというのに』、というような見下すような言葉はつけられなくなってくる。

話において、キャラクターが好きだと思った。キャラたちは誰もが『ゴブリンスレイヤー』『牛飼い娘』『女神官』など、名前ではなく固有名詞で呼ばれる。けれどもそれが雰囲気にあっているなと思った。
個人的には槍使いの男がとても好き。受付娘に気があって、だから彼女に自慢したがりで、でもちゃんと冒険者魂を持ってる彼がめっちゃかっこ良くて好き。ああいうキャラに弱いので2巻でも出て欲しい。
それと女キャラがとにかく好みだった。健気系とか素直系とか、そういうタイプに弱い。牛飼い娘のきっと帰ってきてくれると信じて待ってる雰囲気も、女神官の健気に慕ってくっついてくる感じも、受付嬢のちょっとだけ飲み物豪華にするぐらいの特別扱いはしちゃう好意も、全てにおいて可愛い。なんでだろうな、状況だけ見ればエルフも含めてハーレムともいえなくもない状況だというのに、あんまりハーレムっぽさが無い。この雰囲気含めて好き。

話の展開的にはベタかもしれないけれど、今まで一人でゴブリンを倒し続けてきた男が他人を頼る、自分は聞いてもらえなかったという過去のことを置いといて依頼を出すという流れが最高だった。

GA文庫のあまりの推しっぷりになんだこのステルスしないマーケティング……と思っていたけれども納得の面白さ。これは良い。
元はウェブ小説とあるけどどんなのだったんだろう。なんとなくブーン系かなと思ったけれども違ったらなんだか恥ずかしい。( ^ω^)は最低な王様なようですみたいな雰囲気だなあと思った。アレはまた全く違う話だけれども。なんで連装したんだろうか。王様のほうも読んだのは結構前なのにな。

2巻は既に発売が決定しているようなので、読めるのが楽しみ。

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