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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女 (ファンタジア文庫)天城ケイ

アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女 (ファンタジア文庫)

第28回ファンタジア大賞“大賞”受賞作

貴族のみが化物と戦う力・マナを持つ世界。青年クーファは、公爵家に生まれながら無才の少女メリダの才能を見出すため、家庭教師として派遣される。彼女に才能がなければ、暗殺――という、裏の任務を負って……。

ファンタジー、中世ヨーロッパ?、先生生徒、歳の差恋愛。
能力なしだが素直で頑張り屋なお嬢様と、彼女の教育をしつつ彼女に本当に能力がないのならば暗殺する役割を与えられた主人公の話。

面白かった、めちゃくちゃおもしろかった。好みの要素も多くて読んでて本当に楽しかった。
裏の顔を持つ主人公が、自分を信頼してくれる少女を守りながらも実は彼女を暗殺する使命を帯びていたり、才能がない故に学校ではハブられ気味になりつつもそれでも素直で頑張り屋なヒロインだったり、主人公とヒロインの歳の差だったり。そういった要素が好きなので、読んでてにやにやしてしまった。

魔法のシステムというか、そのあたりはなんとなくゲームに近いと思った。
能力やステータスがほぼ記号等で区分わけできている世界観。こうすると能力値が○%下がる、○%上昇する。ならばその時の理論値は、などと、ゲームの攻略の計算のようなものが作中に出てくる。実際、ある程度理論化された世界ならばそのほうが便利だし、攻撃などにも転用しやすいんだろうな。
ただ、読むときに私のKindle操作ミスで突然90%ぐらいの部分に飛んでしまい、私もよくある冒頭に物語の山場を持ってくる手法かな~と思ってそのまま読んでたら、突然能力値が~パラディンの能力が~ステータスが~リミットブレイク~等と出てきた。なんだこのゲームっぽいラノベは……と思ったのだけれども、ミスに気づいて頭からちゃんと読んでみたところ、最初は気になったシステム描写っぽい部分が全く気にならなくなった。面白かった。

ヒロインが可愛い。
表紙を見た時に金髪なのでてっきり金髪ツンデレなかなか主人公に心を開かない系ヒロインかな? と思い、冒頭の下着見られかけるシーンであっこれは……(察し)だったけれども全然何も察せてなかった。
ヒロインのお嬢様は、お嬢様だけれどもそれを鼻にかけたところもなく、自分が公爵家の娘なのだからと能力を発現させることに必死で、自己の鍛錬を怠ること無く、けれども素直で可愛くてってもうなんだよ完璧かよ……。あまりの可愛さに読んでるこっちがたまんなくなる。
家庭教師として現れた主人公を全力で信頼して、鍛錬でいくらボコられようとも何度も立ち上がる不屈の精神もめちゃくちゃ可愛い。こういう素直で頑張り屋なヒロインが大好きだから読んでて本当にたまらない。

あとがきを見る限り、物語として先生と生徒の恋愛物? になるっぽいのが意外。てっきりヒロイン複数侍らすハーレムルートに行くのかと思った(ラストのダンスシーンから)。でも、主人公の圧倒的なまでのお嬢様への忠義心と大事にしたいという描写からして順当かもとも思う。

読んでてちょっと気になったのは、主人公がお嬢様を守りたいと思うあたりがちょっとヌルいなーというあたりぐらい? 今までそこそこ暗殺者家業とかしてたろうに、そんな簡単に殺さないで助けたいと思って良いのか。これぐらいの人間他にもいたろうに、お嬢様だけそんなに違うのか。そんなゲスばっかり殺してたんだろうか。
このあたりは主人公の過去がもうちょっと出ないとわかんないなーとも思った。
主人公の人間性というか性格がかなりまとも寄りなので、あんまりゲスい殺し方とかはしてなさそうな気がするし、悪い方向にスレてたりは全然してないので結構まともなお仕事やらされてそうな気もするのだけれども。

面白かったし二人の続きが気になるので、ぜひとも続刊を期待。

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