日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

王女殿下は心配性につき! (ビーズログ文庫)甲斐田紫乃

王女殿下は心配性につき! (ビーズログ文庫)

今日もしくしく痛む胃を押さえ、国のためにあくせく働く王女殿下―そんなグリゼルダのもとに、隣の大国・ミトラス帝国の次期皇帝候補でもあるラドラー公ヴィルベルトから、緊急の手紙(という名の脅迫状)が!そこで告げられたのは、グリゼルダが管理する鉱山のダイヤがニセモノだったということ。捕食者の笑みを浮かべるヴィルベルトとの、胃がキリキリの駆け引きがはじまり―!?

ファンタジー、経済、変人。
胃痛小説。胃痛。恋愛要素は薄め。変人と変人それから変人。

ビーズログでカテゴリ的には少女小説に入るのだろうけれども、恋愛要素は非常に薄め。というか多分男女ともに相手をそういう相手として意識してなさそうな感じ。なので恋愛要素を求めて読むには不満だと思う。
中身としては、どちらかというと相手との思考の読み合い、謀略をうまいこと回避して自国をどうやって無事なんとかするかというほうに向いている。

作中ヒロインは王女という設定だけれども、あまり王女の必要性は無いと思った。
鉱山管理を任されている王女であるヒロインは、ある日隣国へ送ったダイヤが偽物だったと告げられ物語は始まる――という形だけれども、別にこれ王女とかそういうレベルじゃなくて領主とかでもよかったのでは。王女というと領主よりも随分と大きめのものと思われるけれども、やっていることとしてはかなり小さめだった。
巻き込まれた事件をいかにしてうまいこと回避して自国への影響を最小限にするかというのが重要目的だったのだけれども、国民にめっちゃ影響あるぞ~~~感がなかったのでなんというか、こぢんまりとしている感じ。

それよりもキャラのほうがある意味とても濃ゆかったというか。
主人公は胃痛持ちで、事あるごとに胃が痛い……胃が痛いと呻いているおかげでずっと主人公の胃を心配しながら読んでいた。あまりに胃痛すぎて「痛み入ります」という台詞すら流し読みの時は胃痛かな?と思ったレベルで心配した。
それ以外の自国以外の男性キャラはたいてい頭のネジが数本外れている。どう表現すれば良いのかよくわからないけれども、相手役に当たるだろうヴィルベルトを筆頭に全員ネジが5本程度ぶっ飛んでいて読んでいて不安になるレベル。
おかげで自国の騎士兄弟のまともっぷりが際立っていた、というか自国にしかまともな人間は存在しないのか。

読んでいてキャラが頭おかしすぎるが故に続きが気になった。ある意味とてもキャラ小説なんだけどキャラで惹かれたとは思いたくないタイプのキャラ小説だった。

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