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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

転生従者の悪政改革録 (角川スニーカー文庫)語部 マサユキ

転生従者の悪政改革録 (角川スニーカー文庫)

大好きな七海先輩との下校中、異世界転生してしまった勇利。没落貴族の跡取りとして、仕えるワガママ令嬢に会いに行くと―「申し訳ありませんでした!」と華麗な土下座をキメられた。普段と様子の違う令嬢に戸惑う勇利は、ふとした仕草から彼女が同じく転生した七海先輩だと気づく。元の世界に戻るには令嬢(=先輩)が婚約or悪徳貴族がはびこる王宮での成り上がり!?先輩の婚約回避のため、悪役令嬢とはじめる異世界改革!!

異世界転生、片思い、先輩後輩、ファンタジー。
突然異世界の人間の体に(元の体の人の記憶付きで)入り込んじゃった二人が、元の世界に戻るためにあれやこれやとする話。

面白かった。異世界転生モノを普段あまり読まないどころかこないだ読んだ堕落の王ぐらいでは? というレベルなんだけれども、これは異世界に転生する意味も、転生した上で起きる事柄も、戻るためにあれやこれやするという流れも含めてすごく面白かった。

主人公の先輩大好きっぷりがなんというか、読んでてすごく可愛らしくて愛らしいというか。というか、本気で大好きなんだろうなあ。

 老教師が再び講義に戻っていくのを確認して、俺は人知れず心に決めた事があった。
 それは先輩に危険が及ぶ可能性を全て排除する事。 『婚約』も『魔力至上主義』も、そもそもこの国のあり方全てが先輩に危害を加える危険があるのなら……全て叩き潰す。

みたいな、すごく真っ直ぐに先輩のことを好きで、だからこそ元の世界に戻らなきゃ! っていう部分があるところが読んでてすごく好感が持てた。
多分主人公一人だったらここまで必死に成らないのでは? と思う。
っていうか二人で転生(トリップ? 記憶ごとのばあいって転生で良いのか?)って良いな~、頼れる相手が必然的に一緒にトリップ状態になっている相手だけになるから当然仲良くなる。最後に互いに名前呼びになるあたりなんかも読んでてうわーーー甘酸っぺーーーーーとなった。

魔法の有る世界というのはよくある話だけれども、その魔法の活用法が読んでて爆笑。筋トレして筋肉痛になった時に、回復魔法を使用することで超回復を起こし、疲労回復の期間をおかずに超高速で筋肉量アップ! というあまりにあまりな魔法の使い方が最高だった。
それがまさか終盤にも関わってくるとは思わなかったんだけど、そういうのは置いといて、それが判明した時のアスリート二人の反応最高。どんだけ嬉しいんだってぐらいに楽しげですっごく笑った。

幕間的に入っている、元の世界の二人(の体に入ってしまった、悪役令嬢とその執事)の様子も読んでて可愛かったのですごく楽しみ。もしこの状態で悪役令嬢が執事に恋でもしようものなら、今自分が好きなのはこの体の持ち主の記憶が残っている水町なのか、それとも今優しくしてくれている執事なのか? と混乱しそう。
また、その後わかって元の世界に戻ってからの対処もすごく困りそう。こちらの二人の様子もチラチラしか出てこないけれども面白い。

とにかく読んでて面白かったし、飯の時間もほっといて読んでしまった。続きは紙だとすでに出ているようで、電子化するのが楽しみでたまらない。

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