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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

後宮詞華伝 笑わぬ花嫁の筆は謎を語りき (コバルト文庫)

後宮詞華伝 笑わぬ花嫁の筆は謎を語りき (コバルト文庫)

継母から冷遇され笑顔を失った淑葉の慰めは、亡き母に教えられた書法に親しむこと。しかし、その能書の才さえも継母によって奪われてしまう…。そんな絶望の淵に沈む淑葉の元へ突然、皇兄・夕遼との政略結婚の命が下る。しかし、真に望まれていたのは淑葉の妹・香蝶ということが分かり!?すれ違う二人を繋ぎ、想いを伝えるのは、笑わぬ花嫁の筆ひとつ…!婚儀から始まる中華麗麗恋物語

中華風、ラブコメ、夫婦になってから恋愛。
書を通じて仲良くなる夫婦の、くっつくまで~ラブコメほのぼの物語。

継母からの冷遇によって表情をなくした少女・淑葉。彼女は元々書が好きだったが、とある病にかかって以降書の能力もなくしていた。そんな彼女のところに持ってこられたのが、皇帝の兄との結婚。自分と同じく書が趣味の彼との結婚に、淑葉は僅かに浮足立つ。しかし皇帝の兄である夕遼が嫁にと望んでいたのは、淑葉ではなかった。しかも淑葉に関しての事実無根の悪い噂を大量に吹きこまれていた夕遼は、淑葉をろくでもない女と勘違いする。だがある日、夕遼に文字を書いているところを見られた淑葉は、書が好きと知られて、次第に仲良くなっていく。

あとがきを見るに連作モノで3作という感じ。ひとつめが上記のあらすじ、ふたつめにはすでにくっついててラブイチャして、三つ目は完璧にくっつくまでという感じ。虐げられていた部分もあるんですが、結構序盤で手早くくっついて、あとは二人のラブイチャと少々ミステリー? みたいな雰囲気になるので、読んでいて気楽で楽しかったです。
不憫な少女が自分を愛してくれる旦那を見つけ、ゆっくりだけれども愛されてイチャコラする話が好きって人には凄く合いそう。

表情が死にまくってたヒロインが見せたかすかな表情が次第に気になっていく旦那が、読んでてむっちゃ可愛かったです。他人の今まで見せなかった部分を見て一気に気になるって可愛い。
書が好きというのはどう関わってくるのかな~と思っていたけれども、すべての話において書が関わってて良かった。二人の趣味ということだけじゃなくて、書が物語のキーッて感じだった。ところどころ詩っぽいのが出てきて学がない私にわかるかな~と思ったけれど、全てにおいてすぐ後ろに現代語訳的なのがあったのでわかりやすかった。

書好きの夫婦らしいといえばらしいんだけど、途中の相手の髪を褒めるときのシーンが最高。
嫁の髪に触れて「良い筆になりそうだ」っていう旦那、貴方の髪だって良い筆になりそうですって言う嫁ってどんなバカップルだ。この表現がバカップルになり得るのはこの二人だけだろうけれども、読んでて一番イチャイチャっぷりを感じたシーン。
そこを含めて、次第に仲良くというかイチャイチャしまくってて周囲がうわーって呆れていく具合が、話数が進むうちに悪化していく感じがすごく良かった。

読んでて二人の変化(恋愛要素としてのくっつき具合)も、ヒロインの感情変化(元々ろくに表情すらなくて自分の感情がわからなかった子が嬉しいや照れるっていうのを出していく具合)も、凄く自然に変わっていって読んでいてとても自然にすんなり入ってきて、違和感なくひっかかることなく読めて一気に読めた。

続きがあったら読みたいなーとは思うけれども、ラブイチャバカップルというかバカ夫婦のラブコメミステリーでどこまで続きが出るんだろう。

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