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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

世界最後の魔法使いの最後の恋

★★★☆☆ 読書 読書-ライトノベル

世界最後の魔法使いの最後の恋 (一迅社文庫アイリス)

翼猫と共に言葉を届ける「再生屋」のサラ。彼女は空から落ちてきた不思議な少女の言葉を伝えるため、伝説の魔法使いウィアードの許を訪れる。整った外見だが、冷たく人を拒絶する魔法使いは、出会った時から印象最悪!かかわりたくないと思っていたのに、彼はサラの相棒の翼猫を気に入り「お前ごと翼猫をもらい受ける」と言ってきて…。世界最後の魔法使いと、真実の恋を求める少女。二人の想いが世界の運命を揺るがす―!!

ファンタジー、セカイ系
とっつきづらそうと思わせて案外人懐こい外見若い中身は二百歳の魔法使いと、人の声を再生する仕事をしている結婚を急かされている女の子の話。

翼の生えた猫を媒介にして人の声を再生する能力をもつ主人公のサラは、現在家業の跡継ぎの関係で結婚を急かされている。結婚相手として親が地味にプッシュしてきているジュダスも、同じく猫を媒介にして声を伝える仕事をしている。
この声を伝える仕事っていうのが仕事の幅が広すぎて、読んでて面白いw 冒頭だと逢引のお誘いのお届けをしていたり、他の作中の仕事で言えば軍事機密を運んだり。仕事の幅がありすぎて、重要なお仕事なのか適当なお仕事なのかよくわかんないかんじ。他人のどうでもいい恋の話なんかも聞いちゃう仕事だから、主人公のサラが恋愛についてもあんまりまっとうに期待できなくなるのもわかるかんじがします。

そんなサラのことろに持ってこられた仕事は、どこか別の種類の言葉を使う少女イリスの言葉を、世界最後の魔法使いへと届けること。言葉の種類が別のため、何を言っているのかはわからない。魔法使いは自宅に引きこもっている。そのため、言葉を性格に伝えるには再生屋の能力を必要とする。イリスの言葉を持って、サラはジュダスと共に魔法使いへと会いに行く。
会いに行った魔法使いウィアードは、最初はとっつきづらそうに見えたけれども、実際話してみたら動物好きのなんだかかわいい人。魔術の媒介となるサラの猫に触りたがったり、猫を膝に載せられると感動したりととにかく可愛い。次第にウィアードを可愛いと思いはじめるサラ。といった感じで話が進んでいきます。
この猫に触りたがるウィアードがすっごい可愛い。魔力を持たない生き物は魔力を持つものを怖がる、そのため鳥には逃げられるし猫もだいたい逃げていく。サラの猫以外もひっかかれることが多かったために、世界最後の魔法使いなんて大層な名前を付けられた人が触るのに超ビビリながらというのがめっちゃ可愛かったです。

 

読んでて思ったんだけれど、少なくとも再生屋という人間にはその内容を知られても良い状態で運ぶことになるので、本当の軍事機密や逢引のお知らせにはあんまり使われていなそうだな~と思いました。自分の感情ごと伝えたい時や、それこそ作中にあった誰かの言葉を一言一句間違いなく、言葉自体がよくわからないので音として伝える時以外はあんまり使わなくても良さそう。もしくはジュダスの使われ方である、冷静な青年が再生するときだけ色っぽい歌を歌うだとか、そういうのぐらい。
そう考えるとすごく不思議な職業だなと思います。超特殊なタイミングでしか使われないほうが良いのか、それとも結構普通に使われているのか? でも普通に使われているにしては再生屋自体があんまり好かれていない気もするし。どういうポジションなんだろう。

とはいえ、本当は二百歳なのに恋愛関連はどことなく可愛い感じのウィアードも、強制的な結婚がうっすら見えているために恋にちょっと嫌な思いを持っているサラも、どちらも相手に引かれていくさまが凄く可愛かったです。ほぼ同時に両片思いみたいな感じなので可愛い。
当て馬ジュダスは読んでてあんまり好きじゃなかったな~。強引というか、何もせずとも落ちてくるだろって思ってる感じがあって、お前もうちょっと事前に頑張っとけよ感があったからかもです。

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