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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

お見合いはご遠慮します (一迅社文庫アイリス)

お見合いはご遠慮します (一迅社文庫アイリス)

仕えている少年王子が大好きすぎる女官サリカ。彼女は、わけあって日ごろから結婚をしないと公言していたのに、急に女官長から執拗にお見合いを勧められてしまう。きっぱりと断っても、女官長は止まらない!無理やり出会いの場を作られ、サリカは窮地に立たされてしまった!!そのとき颯爽と現れ救ってくれたのは王の騎士ラーシュだったのだが…。この男、なぜかサリカの命令に無意識に従ってしまうようで!?

特殊能力アリの恋愛もの。
人の心を読み取れて気合を入れれば操ることも出来る主人公と、その力に過剰反応してしまう体質のヒーローの話。

タイトルからてっきり最近はやりの理由があって結婚、そこから恋が始まるタイプのものかと思っていたけれど、実際は本当にお見合い回避のために全力で逃げまわる話だった。

主人公のサリカは他人の心が読めたり、気合を入れれば操ったりすることも出来る特殊能力持ちの人間。彼女が暗殺者に狙われて思わず心のなかで助けてくれと叫んだところ、飛んできてしまったのが騎士ラーシュ。彼はサリカの能力に過剰反応してしまう体質の人間で、そのせいでサリカに呼ばれたかのように超特急で来たのだった、という冒頭から始まる。
互いに第一印象はあんまりよくないっていうのはありがちだけれども、どちらかがツンデレとか言うわけではなく、単純に出会い頭の内容が内容で印象が良くないっていうのは個人的には好きだった。

本当にタイトル通りお見合い回避の為に全力を尽くす話とは思わなかった。一応サリカを狙った暗殺者もなんとかしなくちゃいけないという部分もあったのだけれど、基本的にはお見合い回避の話だった。

サリカの、少年王子を溺愛する理由がなんかもー痛々しくて好き。
自分が過去に大事な友人を傷つけかけたことがあるから、自分が好いても傷つくことのないだろう人間を好きになるっていう弱々しい愛情表現がたまらなく好きだった。弱々しいというより怖がりかもしれない。こういう自己完結しようとして全然できていないタイプの主人公が好きなので読んでいて楽しかった。

気になったのは、どこかしらというよりもどこもかしこも薄味だなという部分があったあたり。全体的にとても消化不良な感じがする。この部分もっと掘り下げて欲しい、この部分もっと詳しく知りたいというところがかなりあったのだけれども、全部ほっぽって置かれた気分。これは当然2巻に続くよね? と言いたいけれど、小説家になろうのほうでは番外編ぐらいしかもう更新されてないのかな。
王子はこれサリカのこと恋愛的な意味で本気で大好きでしょ? でも自分が眼中にないのがわかってるんでしょ? っていうあたりや、サリカの両親に関して等、気になる部分がいくらでも出てくるのに、その辺り全部ほっぽってかれたのがすごく消化不良感ある。

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