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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

さまよう神姫の剣使徒

さまよう神姫の剣使徒 (富士見ファンタジア文庫)

さまよう神姫の剣使徒 2 (富士見ファンタジア文庫)

一つの都市と一つの迷宮を残し、虚無に喰われ果てた世界。戦いの先の栄光、冒険の果ての一攫千金、あるいは死。人々の糧と欲望、そして運命と奇跡―あらゆるものが眠る大迷宮“大いなる門”で、探索士・ユウキは一人の少女を拾う。「ここがソリトゥス、我が街か!神姫の帰還をたたえよ!」街を守護する女神―神姫であると自称する拾われた少女・ティナは失った力を取り戻すため、ユウキに協力を求める。「対価は持っていない。だから、私自身を買ってくれ!」運命から目を背けた探索士と、奇跡の力を取り戻すため奮闘する女神が織りなす“世界を護る”剣戟の迷宮ファンタジー。

ファンタジー、ダンジョンもの。
商人の主人公がダンジョンに仕入れをしにいったところ、行き倒れた少女を拾う。その少女は自らを神姫(その土地を守る存在)だと名乗り――という話。

前半は普通にファンタジーなのですが、終盤というか本当にラストのラストでどんでん返しに次ぐどんでん返し! という感じで面白かった話。

主人公ユウキはいわゆるチート系というか、強い癖に弱いふりをしているキャラなんだけれども、それだけのふりをしている理由もちゃんと存在していて、彼の中でそうしなければならない理由というのが読んでても理解できてよかった。
ヒロイン? かな? 拾われた神姫のティナは、アホっぽいというかアホなくせに聡いところは聡くて素敵。閉塞感ある世界のなかで、ティナの明るさが読んでてほっと出来た。ティナは挿絵や文章を見るにかなり幼めなんだろうか。
個人的に可愛いなーと思ったのはティナもだけれどもフランカも。ユウキのことが大好きで、暴走気味妄想しちゃったりしてるところも可愛い。
2巻まで通して読むと一気に萌えキャラに成り上がるフランカ兄は凄い。1巻ではとっつきづらい、ちょっと嫌な雰囲気すらする男だったというのに、2巻でフランカのためにダンジョンに行くあたりで一気に株が上がった。自分の感情もろくに整理できてないくせにでもフランカは心配というこの男が凄く可愛い。

閉塞感ある世界観が、明るいキャラたちの雰囲気と相反してて読んでて面白かった。
街一つとダンジョンしか残ってない世界、他はすべて何かに食われてしまった世界。ダンジョンの奥に救いがあるからとパンドラの箱を覗くようにダンジョンを潜りゆく人々、そして見つけたアイテムを神姫にささげて街の存続を祈る、そんなふうに世界観自体が終息に向かいかけている雰囲気が薄暗いのに、そこで生きてる人たちは、冒険者学校じみた場所で友達と学んだり、普通に飯食って生きたりという対比が好き。

1巻終盤のティナによる今まで出てきた情報を積み重ねてユウキの正体を暴く当たりの流れが読んでいて面白かったしすっきりした。そうだそこ気になってたんだ! という部分も綺麗に出してくれて気持ちよかったぐらい。
その気持ちよさは2巻も続いていて、2巻でも終盤で気になっていた部分(剣使徒の存在や、なんでユウキは剣使徒であるか?など)を回収してくれてすっきりした。嫌なやつと思ってたジャハルについても、勝利目的等が明かされて一気に好きになった。カーヤとジャハルコンビはむしろ今後が見たいかも。

話を読む限り2巻で打ち切りっぽいのが残念。カーヤ&ジャハルコンビもだけれども、他の神姫と剣使徒のコンビが今後どうなるかも見たかった。
というか、地味に気になったけど普通にそこらへんで神姫生き過ぎでは。1巻読んだ時にはみんな塔のなかでひっそりと暮らしているのかと思いきゃ、みんな普通にそこらへんで冒険者しすぎでは。

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