読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

すずらん通り ベルサイユ書房

読書 読書-文芸書

すずらん通り ベルサイユ書房 (光文社文庫)

ミステリ作家を目指す日比谷研介は神保町すずらん通りの「ベルサイユ書房」でアルバイトを始めた。そこは男装の麗人・剣崎瑠璃子店長、“カリスマポップ職人”の美月美玲など、濃いキャラの書店員ばかりが働いていた。しかも穏やかなバイト生活と思っていた研介の前で、次々と不可思議な事件が発生し……。気鋭のミステリ作家が贈る破天荒にして新たなる書店ミステリ!

書店モノ、日常系と思わせ人死もあるミステリー。

表紙とあらすじの面白さで惹かれて読んでみました。
主人公は、冒頭でアルバイト先が突然潰れたことにより次の職場探しをしなくちゃならなくなった作者志望の青年。いつも立ち寄る書店にアルバイト募集の張り紙があることに気付き、そのまま勢いでアルバイト先決定。
その書店には元宝塚志望で今でも男装の麗人じみた店長がいたり、不思議な魅力を持つポップを書くカリスマポップ店員がいたりというお店。
そんなお店で起きる、書店絡みのちょっとした事件や大きな事件を、常連客の刑事やカリスマポップ店員の力で紐解いていくというお話。

書店モノということでてっきりほわほわっとした雰囲気の日常書店モノかと思ってたのですが、人死もあり、大事の事件もありのミステリーでした。探偵役はカリスマポップ店員の美月さんっていうことになるのかな。
出てくる出版社名や書店名は実在のものをもじったものも沢山。事件の被害にあう会社がしばらく光文社の捩りとは気付かず、てっきり講談社かと思っていました。この本自体が光文社文庫だからそりゃ他社より自社使うわなと後から思ったり。
本屋さんのお仕事モノを読むのも実は初めてで、かなり興味深く読めました。シュリンク業務とかの部分よりも、とある有名な作者さんが亡くなったからと速攻で特設コーナーを作ったりするあたりがなんかとても生々しい。私自身も訃報を聞いて慌てて本屋さんに駆け込んだことがあるからなんとなくそういったのも思い出す。
作中で出てきた重要な小説「連続殺人鬼ノブエの倒錯」のタイトルで、「殺人鬼フジコの衝動」を連想しました。フジコは数年前に原作を読んでてとても胸糞悪い……と思ったのは覚えているので、これを気にもう一度読みたいかもしれない。舞台版に好きな俳優さんが出ているものの原作があれだったからなあ……と行かなかったのも思い出。
全くもって関係ないのはわかっているけれども、作中に出てきたお魚さん醤油差しで毒物を運ぶシーンが好きな舞台を連想させて笑ってしまいました。

キャラが濃ゆい店長が、キャラが濃ゆすぎるが故にか出番が少なかったのが残念。もっと店長が見たかったです。
今回の話はカリスマポップ店員美月さんがメインめだったので、次は店長がもっとメインで出てきているのを読みたいなと思いました。本当に濃ゆいw

広告を非表示にする