日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

姫の華麗なる奴隷生活 (ルルル文庫)

姫の華麗なる奴隷生活 (ルルル文庫)

元傭兵の王女が死神皇子への貢ぎ物に!?
 
傭兵団のワイルドな男たちに育てられた、拾われ子の少女アメリア。いまやすっかりたくましくなって、「金目の子虎」という二つ名も持つ腕ききの傭兵として名を知られるように。
そんなある日、アメリアは自分の出生にまつわる、とんでもない真実を告げられる! アメリアの正体は、十五年前に帝国から侵略された際に行方知れずとなった、グリーフ王国の王女だったのだ!!
自分の王国がいまでも帝国からひどい扱いを受けていると聞いたアメリアは、怒りを燃やし、帝国を全力でぶち壊そうと決意。貢ぎ物王女として、みずから帝国へと乗り込んでいく。
向かった帝国で、大罪によって皇位継承権を剥奪されたという悪名高い皇子ウイリアムの「首輪つき」=奴隷となったアメリア。だが、残忍な死神皇子と呼ばれるウイリアムは野望を抱えていた。ウイリアムの真意に気づいたアメリアは、仲間としてともに手を取り、帝国の政権簒奪を計画!
ところが、ウイリアムがふいに見せる男らしい色気に、なぜか胸がときめいてしまい…!?
甘い恋と野望が渦巻くラブコメ・ファンタジー!

「とりあえず大将首を取るか、上層部全員狩っておけば、なんとかなるかなって!」
「爽やかな笑顔は素敵ですが、言っている内容は脳筋そのものでいらっしゃる。国を背負って戦う姫君がそれでは、救えるものも救えません。失礼ですが、今のまま一人帝国へ乗り込んでも、アメリア姫は偽者の烙印を押され追い返されるだけでしょう」

だいたいこんなノリから始まる話です。
いやほんっと面白かった……。強いヒロインが大好きなんですが、このヒロインは精神的にも強いし肉体的にもとても強い。読んでてこざっぱりする感じの強さなので不快感もなく読めて楽しかったです。
自称サバサバ系とかでなく本当にこざっぱりした正確のヒロインなんで読んでて嫌らしさがないのが好みだったのかも。

ヒロインが初めてヒーローと出会うところのシーンがとても好きです。
第三王子への奴隷のようなものとして行かされたヒロインだけれども、ヒロインを刺客と勘違いして攻撃を仕掛けてくる王子に応戦するあたり、ヒロインの好戦的な雰囲気がすっごく格好いい。
最初はただ好戦的で脳筋だったヒロインが、王子と協力することに決めてから、彼の背中を守れるようにと次第に自分でも考えることを身に着けていくのが素敵です。素朴で戦闘能力高いながらも徐々に成長していくヒロインって感じでかっこ良かったです。

対する王子も、自分の国や父である国王に対して一泡吹かせることを企てているような男でありながら、自分と協力関係となるヒロインに対してそれなり以上の信頼を持っているのがいい。
全体的に甘さ控えめとありますが、彼が次第にヒロインに惹かれていくあたりだとかはすごく丁寧で読んでいて可愛いです。
しかも、王子のほうは自覚があるのにヒロインのほうは自覚がないあたりがまどろっこしくて可愛いw
王子の、相手の実力を見極めそのギリギリのラインとなることを命じるかんじめっちゃ有能っぽくて好きです。こういうキャラに弱いんだよなー。

ヒロインの育ての父である傭兵団の団長や、その他傭兵団のメンバーもいい味出しています。
あとがきにて売上によっては続きが出るとあったので、是非出て欲しいなーと思うところ。恋してもこのまま魅力が変わらないままでいてほしいヒロインNo.1かもしれない。

大使のシステムがなんとなく何か思い出すなーと考えてたんですけれども、江戸幕府における大名の妻子を江戸においとかせるシステムかなー。なんとなく似てるってだけですし、いろんな場所で使われてそうなやり方だなとも思います。
なんだっけ、大名が逆らえないように、嫁だの子供だのを江戸にいさせて人質代わりにするっていうやり方のような。なんとなくそれと似ているなと思いました。
ただこの話の場合は江戸にあたる国の中でも第三王子のような巧妙に切り崩しにかかりそうな人がいるので、大使システムが崩壊する日が来るかもしれない。けれど、その場合どうやって属国・協力国をそのままつなぎとめるのかなーと気になります。今までやってたことからしてそう簡単にみんな受け入れてくれるとは限らないし、首がすげ変わったからといって今までの恨みだの怒りだのが消えるわけでもないし。
と考えると、ヒロインと王子の行おうとしているところがすごく面倒くさい、問題山積みなことに思えます。もしそのあたりも片付けるとしてもどうやるのかなーと気になります。

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