日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

保育の騎士とモンスター娘  神秋 昌史

保育の騎士とモンスター娘 (角川スニーカー文庫)

「騎士見習い、デルク・ライシード。任を受け罷り越した。君たちの上官殿は――」「せんせ、知らない人がいるよ!」「ニンゲンだ……」「どちらさま?」「なんで、いるの?」「おやつまだ?」「おのれ、ニンゲンめぇ!」 魔族保育園護衛の任を受けたデルクは、なぜか園児たちの先生になってしまった!? 読み聞かせの本(魔術書)で大悪魔が召喚され、音痴なセイレーンの歌で大混乱! ティアマト(龍の女王)の母は過保護気味で……。モンスター育成ラブコメ!?

タイトル通り、騎士の青年がある日保育園の先生になってしまうという話。面白い話というよりも良い話だった……というタイプの話。保育あるあるで、育てる対象が人間じゃなくってモンスター娘なファンタジー。

モンスター娘といえど、あらすじの通り中身はただの子供。多分5歳児とかそこら。娘というからには女子ばっかりで、だからちょっとおませさんがいたりわがままっ子がいたり頭が良い子がいたり、でもやっぱり子供。
そんな彼女らと相対するは、この間まで魔物と戦っていた騎士の青年。最初のうちは相手が魔物だからとおもいっきり警戒してみたり、今までろくに子供の相手なんてしたことがなかったために子供の面倒がうまく見れなかったり、絵本の読み聞かせというものがわかっていなかったり、そんなダメダメ新人先生騎士青年。
そして彼を助けるベテラン先生は、騎士青年と同い年だが乳母だの保育士だのの名門家系の少女。子どもたちの扱いにも手慣れ、絵本の読み聞かせも上手で、子供の視線を集めるのも上手。
そんな彼らの物語です。

前半が本当に保育あるある話か! というぐらいの保育話。
生真面目な主人公と、自由奔放な魔族の子どもたち、という組み合わせがただでさえ面白いのに、魔族の子どもたちの日常がただの保育園児なので、序盤は新人先生と子どもたちという感じで読んでいて微笑ましいです。お昼寝の時間があったり自由に遊ぶ時間があったりお迎えの時間はママが飛び込んできたりと、読んでて可愛いのなんの。
最初のうちは主人公のことなんてだいっきらい! っていう感じだった子供が、次第に主人公になついていくのが見ててほのぼのします。同じように、子供とはいえ魔物は魔物、気を抜く訳にはいかないと思っていた主人公が、次第に子どもたちを守るべき可愛い者たちと思えるようになっていくのも可愛い。
後半少しアクションファンタジーという展開なのですが、その部分含めて、主人公と子どもたちの物語でとても面白かったです。

子どもと触れ合う先生の、奮闘ストーリーでした。

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