日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

ある朝、ヒーローの妹ができまして。(1)

ある朝、ヒーローの妹ができまして。 (集英社スーパーダッシュ文庫)

普通の高校生・貴樹にはかつてヒーローだった妹たちがいる。超能力者・宇宙人・異世界人と様々な事情を抱えた少女たちを、英雄である両親が引き取ってきたのだ。しかしそれは、貴樹にとっては当たり前のことで、どの妹もかわいらしく、愛らしいことに変わりはない。今朝も父親から電話があって…また妹が増えた。今度はどうやら未来からの妹のようで…。お兄ちゃんと妹たちが繰りひろげる、愛と感動のストーリー、開幕ですっ!!

実際はヒーロー物ではなく家族もの、ハートフルストーリー。恋愛要素はなし。

 

口絵を見たところでロリの風呂風景なので、これはヒーローものではないな……? ロリがこんなに出てくるし妹の一人凛は思いっきり主人公に好感抱いているからロリヒロイン物かな? と思ったら違いました。家族物。血の繋がらない彼らが家族であるという物語でした。
あらすじにある通り、超能力者やら宇宙人やらドラゴンの神様やら、突拍子もない妹たちがいる場所に新たに増えた、未来人の妹。なかなか慣れない彼女に対して、他の妹もそうだったしと徐々に彼女が慣れるように構っていく主人公貴樹らや、その他妹たち。新しく妹が増えたことで他の妹が構ってもらえなくて家出したり、そこから仲良くなったりと、本当に家族の愛と感動のストーリーでした。

主人公である貴樹は、ヒーローの両親がいるもののなんのとりえもない普通の高校生。よくある平凡ラノベテンプレ的な高校生だからかなーと思ってたんですけど、そうじゃなかった。平凡だからこそ、ヒーローだった両親に対して劣等感なんかもある、義妹たちがヒーローであることに対してのどうにもならない感情もある。でもそんな主人公だからこそ、平凡な、彼女たちがただの一人の『妹』としていられる居場所になれるんだなって思いました。
これだけロリが全面に出ていて義理の妹たちであることを前に出している話なのに、芯の部分にあるのは『家族とはなにか』、『妹とはなにか』、『ヒーローでもただの少女だ』ということ。
未来人を始めとした普通じゃない女の子たちを、ただの妹と言い切って守ろうとするただのお兄ちゃん、もうとにかく格好良かったです。お兄ちゃんさすが!!

妹たちも個性様々で、上から宇宙人であり武器流通屋もやってて姉御肌だけど外見は小学生以上にはならないキャスティア、お兄ちゃん大好きな超能力少女凛、ドラゴンに変身できる神様として崇められていたちびっこフローラ、そして今回入ったのが無表情で感情という物を知らなかった少女ユエ。
そんな特殊な境遇の彼女たちをただの妹として見ているお兄ちゃんがほんといいお兄ちゃんです。
ロリの足の描写だのくるぶしの描写だのが思いっきり気合入ってて、作者さんがそっちの人なのかな? と一瞬思うほどなんですが、でも主人公は妹達を全くもってそういう目で見てないのがすっごくイイ。ほんとうにただの妹としてしか見てない。一緒に風呂シーンすらあるのに、ちゃんと妹としてしか見てない。すっごくいい家族モノだなって思いました。

個人的に好きな妹はキャスティア。姉御肌でかっこいいです。
外見が小学生以上にしかならないために彼女の育った星では小学生向けデザインの服しかないのですが、地球で暮らすうちにいい年してそういう恰好は恥ずかしい! と思い始めたというあたりがとてつもなく可愛い。たまらない。ガールスカウトの恰好を「中学生なんだから恥ずかしい!」と言い切る彼女がめっちゃくちゃ可愛くてたまんなかったです。

 

どうやら2巻もあるようなので、早く読みたいです。もうめちゃくちゃに可愛かったです!
同じ作者さんの小学星のプリンセスも読みたいので買いたいです。

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