日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

レイデ夫妻のなれそめ

レイデ夫妻のなれそめ (ビーズログ文庫)

『完璧な夫婦』と評判のレイデ伯爵夫妻。妻リナは愛らしい淑女、夫ザイラスは優しい紳士だ。だが、リナは夫に秘密がある。その秘密のために訪れた下町で、リナは夫を見かけた。なぜこんなところに彼が?夫を追うリナは路地裏で物盗りに遭い―「てめぇ、俺の女に気安く触るんじゃねえ」リナを助けたのは、普段とは別人の粗暴で口の悪い夫!彼は一体、何者なの!?

夫婦、変人、デレ、ファンタジー、ラブコメ……? みたいな話。洋風。

 

可愛かったー!
互いに秘密を持った夫婦が、相手に秘密がバレることによって更に相手が好きになるというのがとにかく可愛い!
特段好きでなくとも命じられたから結婚する、家と家のつながりで結婚するような時代の物語なので、物語開始の時点ではヒロインであるリナは旦那であるザイラスに対して紳士だし良い人とは思うけれども恋はしていない。好きではあるし、キスも腰に手を回されるのも拒否はしないけれど、夫婦ではあるけれども、そこにある感情は間違っても恋じゃない。
そんな彼女が、自分の秘密を知ったことで、大好きな冒険の扉が開いて一気に惚れてしまうというのがもうとにかく可愛い!

リナ自体が結構世間ずれしていないというか、どっかお嬢様お嬢様してずれたところがあるのがすごく可愛いです。この子今まで花予兆よとまでは言わないが大事に大事に育てられてきたんだろうなあって感じ。
物盗りに襲われて旦那に助けられた時でさえ、

「あら、まぁ。どうなさったの?」
 まるで夫がその『化け物』のようではないか。
「あの方はわたくしの夫です。ご安心なさって」
 リナレーアはすっかり怯えた様子のロイズを宥めるのに気を取られていて、夫が「ちっ」と盛大な舌打ちをしたことも、驚くべき速さで自分達に歩み寄っていたことにも気付かなかった。
「その汚ねぇ手を俺の女から離せ」
 低い、これまで聞いたことのない声がすぐ側で聞こえた。

これだよ! どんだけふわふわしてるんだよ! って話です。

そんな彼女が、結婚するまで恋を知らなかったような子が、旦那が化物たちを使役していると聞いて胸キュンで目を輝かせて行くんだから可愛くてたまんない。

旦那のザイラスのほうはなんかもうこっちはこじらせてるなーって感じでこちらも可愛いです。
リナが猫をかぶっていた理由は『それが貴族の嫁として、貴族の娘としてふつうのコトだから』という理由だけれども、ザイラスが猫かぶってるのは完璧に『リナに嫌われないため』『リナと結婚するため』でしかないからなあw リナのことが好きでこじらせきってる感じがなんかもう、可愛くてたまりませんでした。
彼がリナに嫌われないように、少しでも好かれるようにと猫をかぶって良い旦那様を演じてその裏で魔物退治のために駆け回っていたのを考えると、もうベタぼれだなあと笑ってしまいました。
リナにバレてからのザイラスの紳士っぷり投げっぱなしっぷりがすごく好きです。

 

リナが、それが夫妻の形であるからとして今まで妻としてキスをしたりしていたのが、恋をしてからどう変わるのかというのが楽しみです。だからぜひとも続きが読みたいです。それから、全部かなぐり捨てて猫かぶり諦めたザイラスの、口の悪いけれどもべったべたの猫かわいがりっぷりもたまんないので、今後の彼らの先が見れたらなーと思います。
それにしてもザイラスはこじらせすぎだ……w

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