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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

シンデレラ伯爵家の靴箱館 恋する乙女は雨を待つ

靴と童話がモチーフの、ちょこっと頑固な(notツンデレ)貴族令息ヒーローアランと人見知りキョドり気味靴職人エデルの物語。
エデルが母の形見として手に入れたのは、勝手に踊りだす赤い靴。いわくつきの靴を集めているという伯爵家へと持っていった所、そこの令息アランに靴を取り上げられてしまう。母の形見の靴を持って行かれたくないエデルは、最終的に彼の経営する靴屋で働くこととなる。
物語的には恋はまだ始まらず、アランだけが自覚したところで終了。エデルが気付くのはもっと先になるのかな?

人見知り気味というか、他人と関わってこなかったために人見知りになっているエデルが、周囲に人がたくさんいる状況になってしまうことによって、強制的に人見知りを直させられる話でもありました。超体育会系的解決法w
人と一緒で話しかけられると次第に普通の声でキョドらずに話せるようになるあたり、今までよっぽど他人と隔絶した生き方をしてきたのではないかなどと勝手に思っていました。
奇異の目で見られたから人が怖い、それがなければ普通に関われる。エデルは元は気立ての良い普通の来なんだなあと。

対してヒーローアランは、これなんて言ったらいいんだろう……ちょっと気難しいっていうか、最初の職人とのシーンでもうちょっと言葉を選べないのかなーと思ったのですが、お客さんのためだったんですね。だったら納得。
客のことやエデルのことをしっかり考えてくれている、いい人でした。

いい人過ぎてエデルに対してのあれこれを気付かないんじゃないかなーとちょっと思ってたんですが、妹君によって半強制的に気付かされてて笑いました。彼女がいなかったら永久に気付かなかったんじゃないのかなw
アラン本人が真面目なのもあって、妹君から借りた(押し付けられたとも言う)恋愛指南書を読みながら、どうしたらいいのか考えているあたり最高におもしろ可愛かったです。

 何が悪かったのか分からない。
 助けを求めるように、さらにページを進める。
【どうしても困ったときの会話例・「君の瞳の色、きれいだね。晴れた日の湖のようじゃないか」「その髪飾り、素敵だね。君の髪の色と合わせると最高だな。逆だった、君がつけるから髪飾りが光るんだね」など】
 アランは執務室に入り、扉を閉じてから絶句した。
 思わず背中が怖気立つ。

こういうのを本気でやろうと考えちゃうし実行しちゃうあたりすごく面白いよアラン!
しかし真面目な人って大抵やるタイミングを間違えるもので、

 たしか指南書によれば何を言うにしても、距離は近いにこしたことはないのだった。
「ひゃあ」
「捕まえたぞ。勤務時間中に許可もなく店を飛び出すとはな……手間かけさせやがって……」
 アランはできるだけ近くで、低くうなった。エデルはがたがたと震えだす。

この件で爆笑しました。それ脅してる。脅してる。

イラストレーターさんが同じこともあって、なんとなくヴィクトリアン・ローズ・テーラーを連想しました。あっちもお仕事する女子と身分の高い男のペアですし。このイラストレーターさんの黒髪男子はめちゃくちゃ好きなので眼福です。
ヴィクロテも途中まで呼んで巻数長くてほっといちゃっているので、そろそろちゃんと読まないとなー。

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