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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

詐欺師キッドの英雄演武 1

ツイッターで作者さんの宣伝ツイートで気になって買ってみました。
オーバーラップ文庫って発売日ほぼすぐにKindle配信あるんですね、有り難い。

時は、文明が発展し、神様なんていないと思われている世界。でも悪鬼なんかはもしかしたらいるかもしれないと信じられている時代。主人公キッドは、伝説の英雄の子孫を騙って、詐欺師仲間たちと共に貴族から金をかっぱらって暮らしている。その日も適当な貴族から金をかっぱらったところで、とある少女に依頼をされる。それは、神の寵愛を得るために、異種族と戦う『神儀演舞』というバトル。
最終的に関わることになったキッドは、まずは人類の中で誰がその戦いに挑むか? という戦いに巻き込まれる。
物語としては序章というか、戦いのための予選。しかし、当然予選だからといって楽な相手は出てこない。立ち向かう相手は依頼人のおじである男で、こいつもこいつでめっちゃ無理矢理自分の手の者を戦いに出そうとする。はてさて、全く伝説の力なんて持たない詐欺師は、無事予選を勝ち抜けるのか? という物語。

主人公である詐欺師キッドが、良い感じに飄々とした詐欺師で超カッコ良かったです!
ヒロインは巫力という魔法的なものが使えたりするんですが、主人公であるキッドはそういうものは一切ない。あるのは手先の器用な仲間と、よく回る頭と、下調べにいくらでも時間を使うだけの地道な工夫。それらをうまく使って立ちまわるキッドがすっごくかっこいい。
それこそ予選相手のおじさんもなかなか強いし、普通に戦ったら絶対勝てない。なのに、事前の下調べと事前準備とを全て終わらせた上で、相手を舞台の上に引っ張りあげたらもう勝利が確定しているという状況まで全て準備しているのがすごかった。キッドにとって詐欺師という職業そのものがそれなりに矜持ある職業であり、あるいみ舞台俳優にも似た職業なんだろうなって。そしてその詐欺を一番魅力的に見せる場所で発揮する、ってとこまで徹底しててよかった。

ヒロインも、ぱっとみふわふわでどこか不安に見えるんだけれど、やるときはちゃんとやる、締めるときはしっかり閉めれる子で良かったです。このこにだったら未来を託せる。

キッドの仲間の一人であるスマイリーが、異世界の日本から来た人ってあたりめっちゃ気になるので、個人的には彼の今後に期待。
ネットもあって「可愛い子だと思った? 残念○○ちゃんでしたー」ネタがあるってことは結構現代に近い時代からその世界にふっとばされたってことだよね? こいつもいったい何をしたのだか。かぶりもの姿、挿絵で思いっきり見たかったです。

めちゃくちゃおもしろかったし物語はまだ序章にすぎないので、続きを全力で期待したいです。

作者さんって、我がヒーローのための絶対悪の人ですよね? 我がヒーローのための絶対悪、2巻が8月に出るようで楽しみです。手代木正太郎の新刊も出るぞ~! 買うぞー! 楽しみ!!

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