日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

GO WEST 6/6昼

あらすじ

時は西部開拓時代。南北戦争が終わり、リンカーンが凶弾に倒れたそんな時代。鉄道は東から西へと線路を延ばし、大陸横断鉄道として完成を迎えようとしていた。そんな時代の流れに乗りきれず、保安官たちに箔をつける寸劇をやるために、旅から旅へ各地を渡り歩く元ウエスタンショーの芸人3人組。旅芸人の実力派モンキー(渡部秀)と、二枚目俳優ルコック太田基裕)、そして座付作家兼演出家で料理番のべイブ(佐藤真弓)は、仕事の依頼で、街の大きなウエスタンバーにたどり着いて一仕事を終える。そこにパンサー(田口浩正)という悪党の一味に追われた神父姿のリチャード(佐藤祐基)とシスター姿のドリュー(小島藤子)が逃げ込んで来て、3人はその騒動に巻き込まれてしまう……。

一言感想

とにかく面白かった! 物語が笑わせるために作ってある感じで、ここが笑うところ! と出されているのがわかるのにそれが嫌味にならずに笑えるあたりがすごかった。 主演渡部秀さんのアクション&ガンアクション&殺陣っぽいアクションも、他のキャストさんの演技もとても良かった。

見た理由

真田十勇士などに出ていた渡部秀さんが初主演舞台ということで。

好きか嫌いか

かなり好き、面白かった。

感想

話について

あんまりにもチケットが売れないのかおまけつきだの特典付きだのアフトク追加だの出ていない俳優のアフトクだのとものすごい状況で一体どうなってるんだ……? と中身に対してめっちゃ不安視していたのですが、そんなの杞憂だったと言い切れるぐらいにめちゃくちゃおもしろかったしおもいっきり笑えました。

ウェスタンの話というのは今まであんまり見たこと無いんですが、太田くん演じるルコックが冒頭にある程度「荒くれモノばっかり! 食べてるのは噛みタバコばっかり! あとは女と酒!」と言ってくれてたのでおかげでどういう世界観?だかもわかりやすくて良かったです。そういう各所の情報説明がすごく旨い。
これ以外にも、佐藤祐基演じるリチャードが「お嬢様! 奴らは金目当てです!」と言ったあとのやりとりでのあーこれは本当に金目当てであってドリューは視界にも入ってないんだなー感とか、パンサーの恐ろしさの描写として「俺は弾を無駄に使わない。1発の弾で5人を恐怖させる」のあたりだとか、とにかく現状を魅せるのがうまかった。

人を面白がらせるのはアクションとエロスとバイオレンスみたいな話は聞きますが、ちょっと変則的なのもあったけど全部てんこ盛りで良かったです。
歌とダンスがあると事前に聞いてたときはOH……となってたんですが、時間が短くて良かった(本音)。

人死を笑いのネタにするのは普段はそこまで好きじゃないんですが、今回はそういう話だと思って見れたのが大きかったのかも。
酒場にリチャード&ドリューが来た後の銃撃戦の後、保安官が撃たれるたびに「ぎゃー!」と言いながら手で撃たれたの何回目なのかちゃんと表してるあたりとか笑わずにはいられない。どう見ても危機的状況ではあるのに。
最後のほうのモンキーのシリアスな回想シーンも、シリアスになり過ぎないように後ろを通り抜けるアホ連中がいるおかげで明るく話が進んでいく。
その他全体的にここ笑いどころだからね! とあからさまに示されているにもかかわらず、面白く笑えるシーンが多かったです。

この間シャーロックを見てきたからこそ思うのは、アクションシーンでの十字架の使い方。
ルコックが振り回して攻撃したり、モンキーがフェンシングのように動かしたり大助@真田十勇士の時のように上段から振り下ろす殺陣の動きをしたりと非常に面白かったのですが、宗教の象徴である十字架をぶん回すというのは日本ならではの演出だなと思いました。多分これシャーロックだったら絶対やらないだろう演出。
でもあのシーンのモンキーの動き本当に良かったです。生身での武器を使わないアクションも、里見八犬伝以来で見た気がするのですがあの頃よりずっと成長していて足技ばかりに頼るようではなくきっちりと手も使って動いていましたし(でも印象的なのはやっぱり蹴り技)、フェンシングっぽく十字架を動かすのも旅芸人の設定が生きていてショーのようで良かったです。

キャラについて

キャラは全体的にかなり立ってたので誰もがわかりやすかったです。主人公のモンキー、二枚目で女の子をさらっと口説くルコック、ちょいと腹黒いがシナリオ書くのがうまいベイブ、世間知らずお嬢様ドリュー、そのお付の苦労人リチャード、アル中賞金稼ぎザッパ。だいたいこのメンバーで話を進めていくのですが、不必要と思う人間がほぼいない感じで良かったです。

モンキーはシリアスごっこする冒頭シーンの声の低さから通常の明るい声まで面白かったです。表情もしっかりしてました。冒頭のシリアスごっこで保安官とのにらみ合いのシーンでぺろりと唇を舐めるのが超格好良かった!
トラウマ関連のシーンでの悲痛そうな顔もすごく素敵でした。
渡部さんなのでアクション期待していたんですが、上記の通りアクションも予想通りでとても良かったです。それと銃くるくるっと回すのも。アメスタでくるくる回していたのも見ましたが、あれよりもずっと回していてお調子者っぽさがあって良かったです。
鉄ちゃん設定は何か意味があったのかな? と思ったのですが面白かったので別にヨシ。

もっくんのルコックは出番がそこまで多くなかったんですが、前半の会話をスムーズに回す役目としては不可欠だなと。同じくベイブも、前半の流れのためには絶対いなきゃってかんじです。モンキー含めた三人組での会話やおちゃらけた様子なんて非常に面白かった。
ベイブのあげたドーナツをみんな美味しそうに食べるあたり良かった。そういえば食べ方が綺麗だと話題の渡部さんですが、本当に口をもぐもぐさせながらというのに発音が綺麗でびっくりしました。口に物入れて話しちゃ行けませんじゃないんだなこの人。

リチャード&ドリュー、良いコンビでした。良いコンビっていうか、頑張れリチャード。ああいう上司で困らされる部下みたいなキャラは大好きなのですが、しかも上司の娘(片思い中)って最高かな!? っていう感じでした。
ドリューを守るために、騒ぎを起こさないようにしてたのに発砲しちゃうあたりも最高。すげー良かったです。
リチャードは全体的に仏頂面っぽい表情が多めなのが印象的。もしかしてモンキーより銃撃シーンが多かったのかも。
そのリチャードの気持ちなんて全然気付いてないどころか彼に対して迷惑かけても全くなんとも思ってない世間知らずお嬢様ドリューがめちゃくちゃ可愛かったです。この物語のキャラクターが全員そうっていえばそうなんですが肝が座っていた。馬に言われたとはいえ見張り番相手にポーカー仕掛けるあたりだとかいい性格しています。
「犯されるー!」だとか全力で叫んでる割に実はそこまで本気でやられるとは思ってないなお前? 歌はちょっとアレでしたがむちゃくちゃに可愛かったです。

ザッパは凄腕なのに残念アル中で、登場後のその落差が最高に面白かったです。おもしろおじさん。此処ぞという時の「さけ……」ギャグは毎回笑わされました。
めっちゃむさ苦しいビジュアルだし動きもおっさん臭いので全然気づかなかったですけどカテコのときに改めて見たらふつーにイケメンの大口兼悟でびっくりしました。めっちゃイケメンでした。

劇場

劇場は銀河劇場。モノレールから直通。りんかい線からはちょっと歩くので場所をちゃんと見たほうが良いかも。スリルミーで一回来たことのある劇場でした。
ビルの2階にある劇場。2階も1階も座る場所が多いので早めに来ても時間つぶしの場所が多くてありがたいかんじ。同じビル内劇場すぐ目の前にコンビニもあるので、始まる前の腹ごしらえもすぐできてありがたい。

劇場前のテレビで宣伝映像流しているので、眺めているとそれだけで軽くだったら時間が潰れる。今はア・フュー・グッドメンなども流れていました。

銀河劇場での舞台はよくあることだけれども、今回もオリジナルカクテルがあり。ロビー部分で各キャスト考案オリジナルカクテルが、アルコールありと無し選べる感じで置いてあります。
ルコックのやつ飲んだんですが苦かった。しっかり見てなかったんだけどアレは何だったんだ。
ロビーにあがる階段をのぼってすぐ左にロッカー有り。

席は座りやすい、こしの痛くならないタイプなのでありがたい限り。今回はかなり前方に座ったので見づらい部分はほぼ皆無でした。

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