日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

覆面竜女(1) 巫女は紡ぐ、聖なる天衣

覆面竜女 巫女は紡ぐ、聖なる天衣 (コバルト文庫)

覆面竜女 巫女は紡ぐ、聖なる天衣 (コバルト文庫)

自分を絶世の醜女と思い穴を二つ開けた袋をかぶって生活している少女が、借金のかたに売り飛ばされた先がその土地の領主様っぽい人のお屋敷で。そして少女は絶世の美男とされる領主を見て、心底同情する。そのあまりの醜男っぷりに。
このあたりの設定でわかるけれども、ヒロインである蓉華はとにかく美的感覚がおかしい。機織りと服作りを生業とする天女の一族だけれども、彼女の作る服はどこかおかしい。気合を入れて作った服がどう見ても特攻服としか思えない服だったり、あまりに服のセンスがひどすぎて全く売れなかったり。
そんな彼女が、領主的な人の周囲で起きる政治的事件に巻き込まれるお話です。

領主様的立ち位置でヒーローポジションの蒼翔は、人が傷つくのをヨシとしないため屋敷に女を置かないような人。そんな優しい人ですが、ヒロイン蓉華の天然小動物っぽさやらなんやらに絆されて、次第に彼女を側におくようになります。
天然ズレ娘蓉華に対して蒼翔は、最初は冷たい言葉を吐いてみたり、中盤はツッコミを頑張ってみたり、終盤ではすべてを受け入れ始めたり(どう見ても諦念ですありがとうございます)。
更には、蒼翔には政治街道突っ走ってもらって皇帝になってもらった後は傀儡皇帝にして自分が政治を牛耳るぜ! などとはっきり公言している友人や、蓉華を一刻も早く妓楼に入れたいと願うお調子者の妓楼屋主人など、濃すぎるキャラクターが多数います。

「ここはお世辞でも、おぬしも悪よのぉといってくれるところでしょう、張り合いのない。私の夢は宰相となりあなたを傀儡皇帝にして華を支配することですよ。その大事な駒であるあなたときたら! ああ、父の反対を押し切ってまであなたのものに来たというのに、この甲斐性なし」

この台詞、ほんと好き。

蓉華と蒼翔が立ち向かう敵っぽい化け物魑魅魍魎、このうち魍魎のほうは人に取り付き人の中に入り込みその人間の記憶と思考力を奪うというあたりで、仮面ライダーカブトのワームを連想しました。後半あたりに神代剣ばりのキャラが出てきそうな気もします。
むしろいまやっているドライブも、なかなか近い方向というか敵のロイミュードがいるので、実は剛が父親に一番最初に実験体としてロイミュードにされていて云々的なとても神代剣的な内容になるんじゃないかなーともずっと思っています。さすがにスピードだの敵の特殊能力だのかぶってるからそこまではかぶらせないか。

個人的に好きなシーンは、ラストあたりのが全力で頑張って作り上げた衣装を着させられる蒼翔。頑張れ頑張れ、ツッコミスキルを手放した君はすべてを受け入れることしかできないのだ……と笑いながら読んでいました。蒼翔はそろそろツッコミスキルを再取得したほうがいい。このままだとどんどんひどい状態に陥りかねない。

続き物のようなので早く集めて続きを読みたいです。

広告を非表示にする