日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

「薬屋のひとりごと」

物語は、花街でおやじと共に薬師を営んでいた少女猫猫が人さらいにかどわかされて、後宮に売られるところから始まる。
後宮にやられた猫猫は、自分など帝に手付されるわけもないだろうと年季明けを待ちながら下働きの娘として洗濯をしたりとしていたが、ある時とある薬絡みの事件を解決したことによって、宦官の青年に気に入られてしまう。この宦官の青年、猫猫を気に入って事あるごとに構ってくる。静かに平和に年季明けを待ちたい猫猫としては微妙に迷惑なれど、彼女もしっかりと仕事をこなしていく。

この宦官の青年・壬氏と主人公猫猫のやりとりがとにかく面白くて可愛いです。
猫猫を面白いと知った壬氏としては猫猫をどんどん構いたい。顔の良い青年に対して虫けらを見るような目を向けてくる猫猫は面白くてたまらない存在。しかし猫猫としては無駄にキラキラする青年は面倒臭いし、毒を愛する彼女としては、毒でもない彼はどうでもいい。
この二人の微妙なすれ違いというか、面白い玩具をちょいちょいと突いて遊んでいるような壬氏が面白い。
その壬氏が、猫猫が構ってくれなかったりどこかへ行ってしまったり自分以外の男と会うと微妙な嫉妬じみたものをし始めるあたり、子供っぽい独占欲が始まったー! ととても可愛かったです。

主人公猫猫が個人的にはドツボでした。
普段はあまり表情も変わらず感情も表に出さず口数少なというのに、毒物のことに対する知識は貪欲。毒に関して知識を得たいがために、自ら毒を腕につけてみたり飲み込んでみたり、フグ毒を食べては嘔吐と胃洗浄を繰り返してみたりと毒に対して全力ラブ。毒を口にした時の描写がたまりません。

壬氏を、猫猫は宦官と思っているようなのですが、実は違うんじゃないのかなー。でも、そうだとすれば後宮に入り込める理由がわからない。どうなってるんだろうな、これ。
壬氏の秘書っぽいポジションの高順が個人的にはとても好き。面倒くさい上司に従っている頑張る苦労人ポジションはとても好きです。頑張れ高順。

元々がなろうの話だそうなのですが、なろうというと転生系かなーという想像をぶち壊してくれました。後宮ミステリー。
なろう連載ものだけあって1話1話が短めなので、スキマ時間に1話だけというのも可能です。私は一気読みしちゃいましたが。
2巻もすでに出ているようなので読むのが楽しみです。

広告を非表示にする