日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

ぶっ飛び裁判異議あり!「封神裁判」

封神裁判 (電撃文庫)

封神裁判 (電撃文庫)

 

 「神界」を舞台にブッ飛んだ神サマたちがおくるカオスで愉快なトンデモ法廷コメディ開廷!

神界の首都「神々の庭」の中でも高層ビルが立ち並ぶオフィス街「西神宿」で、
万年資料整理の弁護神・伏義(フッキ)のもとを訪れたのは高天原(たかまがはら)の女神・菊理姫(きくりひめ)だった。
彼女が弥勒法律事務所を訪れた用件とは、巷を騒がす「イザナミさま殺神事件」の弁護。
伏義は菊理姫の一途な願いから、地獄へ出張中のミロク所長に代わって初めて法廷に立つことになるのだが……!?
司法長官・ジョカ、被告神イフリート、アヌビス刑事神、フォルセティ検事神、ゼウス社長などなど著名な神サマ総出演のトンデモ法廷コメディ、ここに開廷!

神々が住む世界、とある依頼人に頼まれてイザナミノミコト殺神事件で犯人とされたイフリートの弁護をすることとなった主人公(今のとこ民事しか経験ナシ)の物語。
イフリートはアリバイがない。しかし「被害者を絶対に信用して弁護する」という信条により、圧倒的不利な状況で戦う主人公。なんとか無理やり彼が犯人ではない証拠をこねくりだして抗弁したものの、その証拠から更に窮地に陥ってしまう。

一難去ってまた一難というか、本の半ば程度で裁判が始まった時点でなんとなく予想してたのですが、更に窮地に追い込まれる主人公! その状況でも勝利に向かってあがく主人公! というのはやっぱり良いですね! 読んでいてどんどん盛り上がって行きました。
主人公の伏儀が序盤だとそこまで頼りになる気がしないので、本当に大丈夫なのか、このままなんとかなるんだろうかと読んでいて度々不安になりましたが、それを乗り越えていくのがとにかく格好良かったです。

 

前述の通り、主人公の伏儀がとにかく格好いい。
普段はヘタレでヘラヘラ気味で断定しないけど、此処ぞという時にだけ断定口調になるのすげー格好いい。それに基本的にずっと依頼人のことも被疑者のことも信じて駆けまわるからいいなー。めっちゃかっこいいよ主人公。
伏儀が神格が落ちた理由も、物語とぴったりで好きです。こういう頑張る主人公は見ていて応援したくなる。

依頼人というか、ヒロインの菊理姫も可愛いです。
先だって某ラノベアニメで言われていた「この神様マジ天使!」って言葉そのまんま。この神様マジ天使。主人公を一心に信頼して、まっすぐ前を向いているところがとにかく可愛いです。可愛いというか、愛らしいという言葉のほうが似合うのかな。何があっても信じてくれるヒロインというのはやはり良いものですね、こちらもなんだかすごくホッとします。

この二人にかぎらず、全体的にとにかくキャラが濃ゆい。濃ゆすぎる。
イフリートはオカマバーのママさんで、超強烈すぎるキャラ。主人公の事務所の所長も、依頼人が言うならばとどこにだって弁護士に行くむちゃくちゃな人。
ただ、個人的に一番キャラが濃ゆいと思ったのは、殺されたイザナミの旦那であり、依頼人である菊理姫の兄貴であるイザナギ。濃い。濃すぎる。
嫁ラブで嫁の名前が書かれたTシャツを着ているのも濃すぎるし、嫁の事になると一気に口調が崩れるのも十分濃い。嫁ラブ属性だけでも濃すぎるというのに、更に妹ラブも入ってる。濃い。濃すぎる。更にそれで刀使ったりする。属性てんこ盛りというのに、しかし全てが調和している。恐ろしい。恐ろしいけどめっちゃ面白い。
イザナギさん大好きです。非常に好みです。

 

中身が裁判もので殺神事件が入っているというのに、全体的にギャグでまとめてあるので読んでいて楽しいです。でも締めるシーンはきっちり締めるという部分が好き。
殺「神」事件という言い方だとか、「神」宿という書き換えだとか、ちょこちょこと「神」の文字に書き換えられているのが面白いです。主人公伏儀らのいる場所は東京っぽいのですが、高天原もどこかモチーフがあるのでしょうか。なんとなくありそうな雰囲気だけどわからない……。

 

どうやら2巻も出ているようなので、ぜひとも購入したいです。
しかし確認したら今月の電撃文庫新刊にホームズ系で出すみたいで。ミステリー物っぽい雰囲気なので、こっちも読みたいなあと思ってみたり。

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