読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

ファイズの物語の向こう側。dビデオの仮面ライダー4号。

見たもの 見たもの-映画

仮面ライダー4号特集|動画はdビデオ

物語は、3月21日から公開となる映画「スーパ-ヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」の世界からつながり、ショッカーによって仮面ライダーの歴史が大きく歪み、歴史を正すために仮面ライダードライブ、ファイズゼロノスらがショッカーに挑んでいく。歪んだ歴史を正すことができるのか?映画では語られていない新たな歴史の1ページが生まれようとしている!!

ファイズの好きな人に対するファイズのアフターの物語でした。

更に言うのなら、昨年の平成vs昭和ライダーで「何故乾巧がいるのか」と思った人のための物語でした。

海堂直也がそこにいた理由も、何故海堂が止めようとしたのかも、全部すっきりとわかって、2話まではドライブの話だったのが最終話である3話でファイズの物語になりました。

本編で、乾巧は体に負担のかかるフォトンブラッドが大量に回るファイズギアを使用している。更に、最終回周辺で木場によって人体実験をされている。そのため、いつ死んだっておかしくない状態だった。
その乾巧が映画にいつもと変わらぬ姿で出てきた、というのが昨年の映画の嬉しいところで、今年の映画の嬉しいところでした。

それらに対して、「何故乾巧が生きているのか」という部分に対して理由をくれました。

二回は見たくないけどソフトは出たら間違いなく買います。

 

この回この映像? 動画? どれで言えばいいんだろう。これを見て思ったのは、井上敏樹脚本ってやさしいなってことです。

井上敏樹脚本は、以前人と話しているときに出たんですけど「因果応報」の物語だなと思います。何かしたらその報いがくる、良いことも悪いことも。だから、人を殺したらまあどっかで死ぬこともよくあるし、誰も殺さないどきゃ比較的生存率が上がるよ的な。

ファイズという物語の本編において、乾巧ってとにかく巻き込まれた立場から始まった人で、彼自身が何かに対して害意を持って動いたことなんて殆ど無いって私は思ってます。巧はなにか起きるとしたら、良いことがあるほうの人だなって、そう願ってます。
だからこそファイズの最終回で、どう考えても死ぬだろう体の乾巧が生きているシーンで物語が終わったのだと、あれ以上続いたらどうしたって巧は死ぬからあの場所で終わったんだろうなと、そう思います。

それが、こうなった。個人的には、やさしくない物語だなと思います。
白雪姫は王子様と結婚した後、もしかしたら死体フェチの王子様のせいで色々と糞めんどくさい目にあったかもしれない。フック船長がいなくなったネバーランドでピーターパンは戦ってくれる相手を探して無闇矢鱈に攻撃し始めるかもしれない。そんな、物語の先の物語を見せられた気分でした。無くても良い、無いほうがもしかしたらよかったかもしれない未来だと。
話としては、とにかく面白かったです。映画のちょっと待てやそのエンド! から綺麗につなげていって、そうくるかと何度も思わされて、泊さんと同じようなミスにひっかかって。何より、平成vs昭和を見た後だと巧のその思考と怖がりな部分も納得出来ました。だからこのこの理由と最後、決意の時の犠牲を理解しての行動も理解できる、けれども、だからこそ、辛いし見たくない未来であり、物語のやさしくない向こう側だなと思いました。

 

映画についての感想はこちら。

morelovelike.hateblo.jp

 

 

前回すごく好きで何度も見にいたこの映画だけど、BD開けるのしばらくつらくなりそう。いや映画自体も巧関連で考えるとなかなかきつかったんだけど、尚更に。あーもう、なんでこう……。
でもこの映画のラストのぶん投げっぷりはあんまり笑えてないからな?
けど、この4号ビデオを考えるとそれも、とか思考が広がってああ駄目だとなる。

 

以下ちょっと、ネタバレ。

ループを起こしていたのは乾巧の「人に死んでほしくない」という願い。それによって歴史改変マシーンが動いて歴史が改変された。巧が死なない限り何度でもループは起きる。巧が死ねばループは終わる。それを知っているから海堂は巧の前に現れ「この件に首を突っ込むな」「命は一つしか無いんだぞ」と言い続ける。
そのループの原因と理由に気付いた巧は歴史改変マシーンを破壊することとする。歴史改変マシーンが破壊されれば巧は消滅する。
止める他のメンバー、しかし最終的に歴史改変マシーン破壊に向かう。巧が歴史改変マシーンの前まで辿り着いたところで海堂が現れ巧を止めようとする。立ち向かってくるスネークオルフェノクをなるべく攻撃しないようにしながらファイズは戦い、彼の動きを止める。他の仲間達も集まったところで、ショッカー首領が姿を見せる。ショッカー首領がフードをおろして現れた顔は乾巧だった。モルフォ蝶が集まり変身するショッカー首領。けれども巧はファイズフォンで撃ちぬいて、歴史改変マシーンを破壊する。
そこで泊は目が覚める。霧子の電話で起こされた。慌てて走りだす泊。時計の横で蕾だった白い花は咲いていた。日付は4/5になっていた。泊を呼び止める声に立ち止まれば侑斗の姿。泊は彼に封筒を渡して霧子との待ち合わせに走りだす。封筒の中には、一枚の写真があった。本来ならば、泊・霧子・巧・侑斗・剛で撮ったはずの写真は、巧だけがいない写真となっていた。

「ライダー大戦に巧が存在していた」(=去年の映画)はすでに歴史改変マシーンが稼働していたから、おそらくは最終回後に死んでいるだろう巧がなんで映画に出てこれたのかこれで結論が出てしまった形になるけれども、でも、こんなの見たくなかったっていうのがやっぱりどうしてもあります。
敏樹が育て、米村が生かした巧を、毛利が殺したのか、と。

話としては素晴らしいものだと思います。死んでいい命なんてないの言葉も、巧だからこそ言えるもので、巧だからこそ三度目の死を選び取れるんだなって思います。
海堂が、自分がオルフェノクの中で一人だけ残っちまったって言っていてやっぱり一人寂しさがあったんだろうなってことを考えると、2話めに出てきた時の「久しぶりだな乾」が辛いです。本当に、本当に久しぶりだったんだな。

本当に、何度でもいいますけど、話としては本当に素晴らしいものだと思います。
随所に施されたファイズを意味させるギミック(OPのモザイクはファイズっぽさ? 最終話での敗れたフェンスはファイズでなんどか見られた演出では、等)もあり、まさかのファイズ本編の映像を実際に使用する部分もあり、本当に素晴らしい物でした。
また、他のオリキャスで出てきたのが、時間を移動することはできるものの特異点ではないという桜井侑斗なのも絶妙なチョイスだと思います。桜井侑斗でなければならなかった、特異点の良太郎ではいけなかった、時間が巻き戻るということを理解できる侑斗でなければ、と思います。
本当に、素晴らしい公式による二次創作だと思いました。

実際映像化されていないし最終回で明言されていないけれども、乾巧はアレだけのことがあったんだから、最終回後死んだって信じてます。生きられるわけがないと思っています。でも、それをあえて明確に描かれなかったやさしさがあったのに、つきつけられたのが地味に辛いです。
本編でも映画でも小説でも死ななかった乾巧が死ぬところを見るのが、まさかこれはとは思いませんでした。逆に小説でも映画でも本編でも死にきった草加雅人さんがもう一度過去の回想で死ぬんじゃないかと思ったけどそんなことはなかったよ!!!

 

 その男には、夢が無かった。
だから、人の夢を守ることにした。
その日の空は青かった。
どこまでも澄んだ空に―――砂が舞った。

 ほんとこれ。ほんっっっと、これ。

 

以下、雑多メモ。

・1話タイトルである「仮面ライダーは3度死ぬ」、これってつまり乾巧が人間であるときに死んでオルフェノクになる(小説でいうならば真理を助けるところ)1度目、ファイズ本編の終了後に死ぬという2度め、そしてこの仮面ライダー4号の動画内で死ぬ3度め。

・繰り返しに気付いているはずの海堂直也が3話目で「命は、ひとつしかないものですから」というのは、乾巧の命はひとつしか無いから。

・時系列としては、これも本史とかんがえるならば
草加死亡→(ここから巧死亡までの間に歴史改変マシーン完成)→ファイズ最終回→乾巧死亡→(おそらく巧の死亡後ちょい前ぐらいに海堂旅立つ?今、海堂直夜話を見た感じ)→歴史改変マシーン作動→平成vs昭和ライダー→3号→4号
っていうことかな? それで、海堂の2話の「久しぶり」(海堂が旅をしてて会っていない)、草加死亡では歴史改変マシーンが作動していない理由がつくかな。ただ、これだと平成vs昭和ライダーがねじ曲がった歴史の仲だから存在しないことになる。

・「敵も、味方も、死んでった。そして、あいつも」「んで、死んだ。お前らにはその気持がわかるかぁ?」「あるのはいい、あるのはいいさ。それで死んじまうのは大違いなんだよ?」の海堂の台詞、全部海堂自身にも戻ってきているのか。これは。

・「ひとたび手に入れた命を、再び誰かのために捨てる。そんなこと受け入れられるというのか」の4号の煽りに対して巧が平然としていられるのは、二度捨てた命のうち、一度は少なくとも人のために捨てているし、もう一度も小説版を見る限り他人の為に捨ててるぐらいだから本編歴史でも他人のために捨ててそうだからかな。
個人的に乾巧って草加死亡後の「オルフェノクなんてみんな滅べばいいんだよ、一人残らずな! 俺も含めて!」みたいな部分もあるし、自己犠牲精神強そうな感じがするので、他人のために死ぬのは苦にならないのかもしれない。

広告を非表示にする