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日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

永倉新八が主人公「鬼神新選 京都篇」

 

鬼神新選 京都篇 (電撃文庫)

鬼神新選 京都篇 (電撃文庫)

 

 時は明治の初め。戊辰戦争も終結し、世の中も落ち着いてきた頃―。戊辰戦争をかろうじて生き延びた元新選組二番隊長・永倉新八は、昔懐かしい江戸に潜入していた。新選組と言えば、新政府からは目の敵とされている存在。そんな危険な状態の中、新政府の中枢に立つ岩倉具視に、罪状免除を引き換えで、新選組局長・近藤勇の首級の捜索を依頼された。理由は不明だが、新八は“ノイポロイクシ”という先視の力を持つ松前忍・篝炎とともに、様々な想い出が残る京都に向かった。だがそこには、死んだはずの土方、原田、沖田が―!?「電撃hp」で人気を博した新選組奇譚、描き下ろしオリジナルコミック付きで、ついに電撃文庫で登場。

 なんらかの歴史物のラノベを読みたいなーと思ったので、ぐぐって出てきたこちらを読み始めました。
新選組に関しては北走新選組からなる一連のシリーズ+某舞台の沖田総司の朗読ぐらいしか知らないです。龍馬伝新選組が怖くてあんまりちゃんと本を読めていないような感じ。

「歴史」に転がされる主人公

主人公永倉新八は、岩倉具視に「近藤勇の首」を探して回収することを命じられたことから始まる物語。
近藤勇が斬首されてたのは知ってたんですが、首自体が見つかっていないとは知りませんでした。この時代頃の首の扱いってどうなってたんだか……。
そしてその首を探す間に蛇の化け物が出てきたり怪しげなシスターが出てきたりという物語です。

この主人公の永倉新八が、三十路を超えて童顔で、んでもって剣の腕も立つってめっちゃかわいいなー! って感じのキャラです。
この子とお目付け役というか補佐の忍・篝火が一緒にいる様子、傍から見たらどこぞの青年と少女でそこまで歳の差あるように見えないんだろうなあ。篝火が十五やそこらって書かれているところからしておそらく年齢倍は離れているだろうに。

新八と途中で出会う過去の同僚らしい原田左之助、この左之助と新八のコンビが個人的にはとても格好良くて好き!
互いの呼吸が分かった二人が一緒に一体のでかい化け物を相手するところがとにかく恰好良い! 新八と血気盛んなコンビで一緒に倒すところめちゃくちゃ格好良かったので、できればもう一回ぐらい何かしらの戦闘して欲しかったな。二人で化け物でも複数の人間でも、何かしらの敵を倒して欲しかった。旧友二人で戦闘って好きなんです……。

左之助が化け物側だとわかってからの戦闘、いままでどちらが強いかあえて戦闘を避けてきたがこうやって試してみたらいいじゃんみたいな下りがありますが、いやいやお前今腕に蛇飼ってる化け物なんだから全然勝負にならないじゃん、そういうのは生きてる時に、もしくはそういう奇をてらった化け物を飼ってない時に言えよ!? と思わず読みながら突っ込みました。
よく「死んだ今だからこそ勝負が~」みたいなこと言うキャラいますけど、たいていそれって何かしらの異能を身につけてからなんだし、全然今更勝負でも真剣勝負でもないじゃんって突っ込みたい。

篝火との共闘も、篝火が合わせてくれてるおかげで息があった雰囲気なんだけど、やっぱり旧友の左之助との共闘がもっと見たかったな。これじゃあ呉越同舟的な状況にならないともう共闘は難しそうで残念。

「歴史物」であるライトノベル

言い方は悪いですが、歴史物ってシェアワールドで二次創作だと思います。故にどうしても世界観の説明や、登場人物の説明がおざなりにされやすい。
この物語もそういった部分が出てきて、土方歳三近藤勇のような有名人の描写があんまりされてないなーって思いました。私が幕末近辺の歴史にとても弱いので、なんかすげー人なんだな……? としかわからない部分は多々ありました。そこのあたりちょっと勿体無いかも。

北走新選組のおかげで土方歳三が北海道あたりで死んだのはなんとなくわかってたので、おかげで土方歳三と主人公永倉新八の遭遇の時はおおっ! となりました。

物語の中で新選組の彼らは近藤勇の首をなんとかしてほしがってて、それは単純にその御蔭で近藤勇がよみがえるからではない何か他の意味、我らがリーダーをよみがえらせる的な意味がありそうなのはなんかわかったんですが、あんまし近藤勇のすごさがわかんないのでへえそうなんですかいと物事知らない岡っ引きの口調になります。

新選組がふわっと分かる人にこそ読んで欲しい「歴史ファンタジー」

私みたいな新選組初心者じゃなく、新選組といえばどういう人なのかということがわかっている人こそが読んで面白い話だと思います。

2巻、3巻とあるようなので、そちらも早く読みたいです。

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