読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

ホトガラ彦馬 写真探偵開化帳 (講談社文庫)

 

ホトガラ彦馬 写真探偵開化帳 (講談社文庫)

ホトガラ彦馬 写真探偵開化帳 (講談社文庫)

 

明治版科学捜査官 上野彦馬シリーズ 待望のスタート!
坂本龍馬の肖像を撮った男が、維新の闇に鮮やかに斬り込む!

フロックコートに山高帽、洒落モノで女好き・上野彦馬と、昔気質の堅物・富重利平の名コンビが追うのは、“消えた西郷隆盛”の謎!?

維新後の混乱を極める東京府で、女装した浪士が惨殺される。警視庁大警視・川路利良は、捜査の切り札として日本初のカメラマン上野彦馬を長崎から招聘する。彦馬が撮った現場写真は、新政府内の闇をも暴く重大な布石となるのか!? 写真技術で鮮やかに謎を解き明かす、明治版科学捜査官を描く。<文庫書下ろし> 

 

それなりに面白い明治初期ミステリー

明治初期の小説を探しているときに、表紙に引かれた本。
具体的に言うと大久保利通が悪役ではなく存在してる本が読みたいなーと思って出てきた本。
私自体は歴史に非常に疎いので、どこが小説としての創作部分で誰がオリジナルキャラクターでどこからが史実なのかはなんとなくの勘で読んでました。

この時代の写真というツールの物珍しさがうまく使われている話だなと思いました。写真というものが一般的ではないから、状況証拠の写真を撮るというのが一般的ではない。写真というものが一般的ではないから、名前だけ知っていて顔をしらない有名人というものが存在する。現代じゃありえないそれがどことなく不思議な感じでした。

西郷隆盛の写真嫌いという話を物語の根底部分に使っているんですが、それも、写真も映像も全部発達してる現代だとすごく不思議な感じ。

 

面白い会話劇(ただし方言使用)

非常に個人的な話なんですが、方言が文字に書き起こされているの読みづらいのでとにかく読み進めるのが大変でした。
主人公彦馬と相棒利平がずっと方言なので、頼むから標準語にしてくれと思いながら読み続ける感じ。

写真というものに芸術性を見ていて死体なんてそうそう撮りたくないというわりに、探偵っぽい何事にも首を突っ込んじゃうとこが出てついつい何かあると走っちゃう彦馬はとても主人公的なかんじがします。
ただ、彦馬よりも利平のほうが写真バカというか。主人公って結構濃い目の味付けされるイメージがあるので、彦馬よりも利平のが写真に対して全力というのがちょっと意外。個人的には利平のが好きです。

八重の桜は前半だけ見てたので、佐川官兵衛の登場が地味に嬉しかったです。佐川さんこれ佐川官兵衛だよね? 八重の桜でさらっと見た時と同じ、テンション高めでノリのよさ気なおっさんで見てて好き。

大久保利通は、この人を期待して読んだのですがなんかなーというかんじ。出番は多いけど、彦馬に対して謎解きと答え合わせをしてネタばらしをしまくるためだけに出てきているというか。舞台装置臭かった。
あえて薩摩側の人を集めたっていう話が出てきて、これは長州閥が敵に回る構図かな? と思ったけどそんなこともなかったしなんとなく残念。

 

続編があるとすれば別に読まなくてもいいかなというか、方言きっついから読みたくないかなというか……。方言が苦手です。

広告を非表示にする