日々放置プレイ

読んだ本と見た舞台の感想

かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~ 秦本幸弥

コンサルティング会社で奴隷のように働かされ、社畜同然の毎日だった幸助は気がつくと、異世界のパスタ屋にいた。味は悪くない。だが、客がいない。その状況を目にした幸助の胸に宿るのは、いつか夢見た、「経営改善で、経営者たちを笑顔にしたい」という決意―「あなたのお店、僕が流行らせてみせます!」サラリーマン時代に磨かれた経験と知識を活かした幸助の商売繁盛&成り上がり奮闘劇が始まる!食料販売店、武器屋等で、異世界に特有な経営課題の『改善』に挑む、お仕事ファンタジー!書き下ろし番外編「スーパーマーケット編」も収録!!

 面白かったー!

 異世界召喚モノ。偶然異世界に飛ばされた主人公は、金もあるもののどうせだったら仕事しようと思い、異世界でコンサル業をするという流れ。

 ラノベでわかるコンサル業! って感じの本だった。
 どのお店も、本人はわからないorわかっているけれどもプッシュするやり方がわからない強みを探す→その強みの活かし方を考える→お客が来る! ハッピー! という繰り返し。だけど、その業種自体が異世界ならではで面白い。
 最初はパスタ屋さん、それから小麦屋さんなので主人公の元々のやり方が活かせたけれど、続いてくる武器屋などの、どうやったって今までの常識そのまんまでは無理では!? みたいな業種でも、過去の経験と強みを見つける強さでやっていくのが面白かった。
 本人は気付いていない強みを見つけてあげるって、就活なんかにも使える重要アイテムだよな……と思いつつも、それを見つけることこそが本人は大変なんだろうとも思ったり。

 ただ、主人公が元の世界に帰らなくていいと思う(帰れないと理解する)のあたりはご都合……とちょっと思ってしまった。うーん。他のところがすごい面白かったからこそ、そこだけ微妙な感じ。

 話自体も読みやすくて、綺麗に3巻でまとまってて面白かった。

異世界トリップの脇役だった件 (フェアリーキス)葉月クロル

お姫様抱っこがデフォ★な“お兄ちゃん騎士"に、過剰に過激に、甘やかされてます!?
異世界トリップした先で、騎士のカインロットさんに護衛されることになったわたし。
見た目はクールなカインロットさんだけど――「ミチルのことは俺が守るからな! 俺のことはお兄ちゃんと呼んでいいぞ?」
過保護すぎるほど甘やかして恥ずかしいくらい!
移動はお姫様抱っこ、座るときはカインロットさんの膝の上。
『氷の牙』と呼ばれるほどストイックな雰囲気なのに、わたしにはゲロ甘炸裂!
そんな彼に胸の高鳴るわたしだけど、ついにお兄ちゃん騎士と《偽装》結婚をすることに!?
「くっ! 俺の嫁が可愛すぎて、もはや凶器! 」お兄ちゃん騎士の溺愛、暴走中!?
“お兄ちゃん騎士"の理性のタガ、ついにはずれる! !
 
小説サイト『ムーンライトノベルズ』累計620万PV超! カインロット視点の書き下ろしも収録してついに書籍化。

 微妙というか、様々な箇所でうーん……となってしまって残念だった。

 とにかくヒロインの性格が微妙だった。
 後輩である巫女姫と一緒にいるときはすごく楽しげだし良いなーと思うんだけれど、とにかく特定人物といるときの性格がヤバ過ぎる。
 そして、その特定人物が物語の相手役たるカインロットである、というのが最悪すぎる。

 外見は幼気に見えるとはいえ自分は21歳の大人の女性だと主張するわりに、2歳違いのカインロットに対して速攻で「お兄ちゃん」呼び。これが5歳ぐらい違うならまだわかるんだけど。
 気に入らないことがあったりどうしようもなくなると幼女泣き。21歳が。
 カインロットがそれに弱いとわかっているからとはいえ、なにかあると幼女ぶってわがままを押し通す(これは人命救助?の部分もあったから言えない箇所もあるかもしれないがそれでも度が過ぎている)。
 これで21歳女子大生です! 大人です! と言い張るのは無理があるんじゃないのかな……。そして何より、その無理があるとしか思えない描写が出てくる相手が、物語の最も中枢を占めるだろう相手役と一緒にいるシーンであるというのがもうヤバい。やばいというか、ひどい。

 相手役のカインロットも割とやべえというか、妹や弟の母代わりをしていたからと幼女にしか見えないヒロインに対して激甘って言うけど、今までそれで同じような幼女に対してやばいことしでかさなかったのかな……大丈夫かな……。

 物語自体は異世界トリップの王道めというかわかりやすい話で良かったんだけど、とにかくヒロインとヒーローのキャラがやべえというか合わないと言うか、お前その年令で!? それを!? 言う!? やる!? となってしまって合わなかった。